相続診断士とは?
相続診断士は、相続の基本的な知識を身につけて相続診断ができる資格です。
遺産相続は誰にでも起こりうることなのに、事前対策している家庭は少なく、いざ相続が起こってからアタフタするといったことが散見されます。相続は身近なことでありながら「誰に相談していいか分からない」「どういった準備をすればいいか分からない」といった問題を抱えています。
相続診断士は、依頼者の相続に関する問題を解決するために、相続に関する幅広い知識を以って理解し”相続診断”を行います。診断結果から、何かトラブルが起こりそうなことがあれば、弁護士や税理士等の有資格者に伝える等、専門家への橋渡しをします。相続診断士が相談者と専門家の間に入ることで、相談者と専門家の間に共通言語が生まれ、問題解決へスムーズに導くことができます。
相続診断士は、相続人が安心して相続を迎えられるように『笑顔相続の道先案内人』としての役割を担います。
相続診断士に期待されること
相続診断士は、今、様々な業界・業種から注目されています。
生命保険業界では、「相続対策」や「生前贈与」等の法律に裏付けられた知識を以ってお客様へ商品説明することで、お客様からの信頼度は絶大に向上します。
福祉に関連する職種の方は、相続は身近な問題です。介護士の方は、施設入居者の相続人となりうる人から相続の相談を受けることが多々あるでしょう。相続診断士の資格があれば、問題解決のために専門家への橋渡しをスムーズに行うことができます。
地域密着型の不動産屋さんでは、地域住民から相続の問題を相談されることが多々あります。相続には不動産がつきものだからです。そういった相談を受ける際に、相続診断士の知識があれば、新しい税制改正点等の情報を以って幅広い対応ができるでしょう。
また、家庭裁判所での相続関連の相談は約18万件と10年前の2倍に増えています。相続に関する問題は、お金持ちだけの問題ではなく、広く一般市民が抱える問題と言えるでしょう。相続診断の専門家として、相続診断士の活躍の場が広がっています。
自分に相続問題が起こった時の解決手段として、相続診断士の勉強をする方も多いようです。来たる相続に備えて、相続に関する基礎的な知識を勉強しておくといいかもしれませんね。
相続診断士になるには?相続診断士試験について
相続診断士になるには、相続診断士試験に合格しなければなりません。相続診断士試験の合格基準点は70点です。
試験日:随時(CBT方式のコンピュータ試験による)。全国260ケ所以上の会場で、好きな場所・好きな時間に随時試験を受けることができます。
試験時間:60分
受験資格:誰でも受験できます。年齢、性別、学歴等に制限はありません。
受験料:38,500円(税込。基本テキスト・講義動画・受験料・資格認定料 含む)
受験申請受付期間:初回受験:受験申し込み日の21日目以降~3ヶ月先を受験日として予約できます。
試験の内容:60問(100点満点)
・コンプライアンス 10問(20点)
・民法相続編 15問(15点)
・相続税 15問(20点)
・相続税穴埋め 12問(24点)
・法定相続分 3問(9点)
・基礎控除 2問(6点)
・小規模宅地 3問(6点)
相続診断士試験に合格するには?
相続診断士試験に合格するためには、受験料支払い後に届く「相続診断士テキスト」と「解説動画」、「過去問題」で学習する必要があります。
民法に関しては、相続に関する範囲が出題されます。行政書士試験等で民法を勉強されている方には易しい内容だと思います。民法を勉強されたことが無い方は、テキストと動画を見て、しっかりと理解しましょう。
その他の分野に関しては、テキストと動画でインプットの勉強をし、過去問題でアウトプットの練習をすることが合格への近道です。受験団体から届けられる教材以外にテキスト等を買ったり揃えたりする必要はありません。
相続診断士試験を受ける方へ
このサイトを見られている方は、司法書士・行政書士・宅建士試験等の受験生が多くおられると思います。相続診断士試験は、前述の資格試験の勉強をしていた方であれば、比較的容易に取得できる資格であると思います。
また、司法書士・行政書士試験の受験生で、相続を専門に業務をやっていこうと思われている方は、相続診断士の資格を取ることで「相続に強い専門家」として外部へアピールすることができます。
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