土地家屋調査士とは?
土地家屋調査士は、土地・建物の所有者から依頼(報酬)を受けて、土地や建物の調査・測量をし、表示に関する登記の申請手続きができる唯一の資格です。
土地家屋調査士の代表的な仕事は、不動産の表示登記を行うために必要な測量をして図面を書いて、登記申請書を書いて表示登記の申請手続きを行うことです。土地の利用状況を登記する公共の仕事もたくさんあります。
土地家屋調査士試験の内容
試験は筆記試験(午前の部、午後の部)、口述試験があります。午前の部は測量士(補)や建築士に合格している人は免除されます。免除要件を持っていない方は、まだ簡単に合格できる測量士補に合格してから、午後の部を受験するのが王道の道となっているようです。
口述試験は受験すれば間違いなく合格するようです。
試験日程・受験料
土地家屋調査士試験は、国家資格の中でも難関資格と言われており、合格率は例年8~9%前後の狭き門となっています。
試験日:筆記試験 例年10月の第3日曜日
口述試験 翌年1月の第3or4週目
試験時間:9:30~11:30、13:00~15:30
受験資格:1.誰でも受験できます。年齢、性別、学歴等に制限はありません。
2.測量士、測量士補、一級建築士若しくは二級建築士となる資格を有し、法務大臣が認定した者は、その申請により午前の部の試験が免除されます。
受験料:8300円。収入印紙で納付します
受験申請受付期間:令年7月下旬~8月上旬の約2週間
試験科目:民法・土地家屋調査士法・不動産登記法
試験の内容:マークシートによる多肢択一試験、記述式試験。
合格基準:午前の部及び午後の部の多肢択一試験、記述式試験の一定の基準点を超え、総合合格点に達している者
土地家屋調査士試験の実施は1年に1回のみです。
平成29年度までは、8月に試験が実施されていました。平成30年度からは、台風の時期を避けるためと、測量士や測量士補試験に合格した後、改めて測量士等の資格を証する書面を法務局に提出しなければならないわずらわしさを解消するために、試験日が10月に変更になりました。
また、基準点(いわゆる足切り点)が設定されており、択一試験・記述試験のうちひとつでも基準点に達していないと、それだけで不合格となります。択一試験が基準点に達していないと、記述試験の採点さえしてくれません。
受験者数・合格者数・合格率
年度 | 申込(人) | 受験者(人) | 合格者(人) | 合格率(%)※対受験者 |
---|---|---|---|---|
24 | 6,007 | 4,986 | 418 | 8.38 |
25 | 6,017 | 4,700 | 412 | 8.77 |
26 | 5,754 | 4,617 | 407 | 8.82 |
27 | 5,659 | 4,568 | 403 | 8.82 |
28 | 5,658 | 4,506 | 402 | 8.92 |
29 | 5,837 | 4,600 | 400 | 8.69 |
30 | 5,411 | 4,380 | 418 | 9.54 |
R1 | 5,270 | 4,198 | 406 | 9.67 |
R2 | 4,646 | 3,785 |
土地家屋調査士試験を受ける方へ
ここ数年の合格率は9%台で推移しています。不動産という国民の需要な財産を守るためにも、土地家屋調査士には高度な知識が求められ、専門職としての重責があります。また、難関試験を突破した人だけが土地家屋調査として仕事ができるため、土地家屋調査士の社会的地位の向上にもつながっています。
午前の部(測量科目)の試験は、測量士・測量士補・建築士等の資格があれば免除されます。
土地家屋調査士試験に合格するには?
土地家屋調査士試験は難関資格であるため、独学で勉強して合格される方は少ないようです。多くの方は予備校に通って勉強されています。
合格者に人気の予備校は、『LEC東京リーガルマインド』や『東京法経学院』ですが、2018年に新たに『アガルートアカデミー』が土地家屋調査士試験の講座を開講し、人気を集めているようです。
『アガルートアカデミー』の土地家屋調査士試験講座は、大手資格予備校で講師をしていた中山祐介講師の丁寧で分かりやすい講義もさることながら、通信予備校ならではの圧倒的低価格や、合格者に受講料が全額返金されたり、2万円の合格お祝い金が貰えるなど、価格面でも受験生の支持を得ているようです。
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