合格体験記・新人研修

『司法書士試験』合格体験記”クリオネさん”

41歳元ニート クリオネさんの司法書士合格体験記

今回の「のり男の合格体験記紹介」は、3回目の司法書士試験で合格したクリオネさん(仮名)の合格体験記です。

のり男
のり男
クリオネさん、宜しくお願い致します。
クリオネさん
クリオネさん
宜しくお願い致します。

クリオネさん(41歳)は、法科大学院を卒業後、司法試験に三振し、一度は法律職への道を諦めましたが、一念発起して司法書士試験合格を目指し、見事3回目で試験に合格されました。

以下、クリオネさんのインタビュー記事です。

司法書士試験を目指したきっかけ

私は幼い頃から弁護士になりたくて、大学は法学部に通いました。大学を卒業後は専業で旧司法試験の勉強をした後、法科大学院へ入学しました。当時は、新司法試験の受験資格を得た後に試験を受けられるのは3回までと決まっていました。私は3回とも不合格となり、弁護士へなる道は閉ざされてしまいました。いわゆる”三振”というやつです。

友人が司法試験に受かったり、社会人としてバリバリ働いたりしている中、私は職歴もないままタダタダ年をとっただけのニートとなってしまい、絶望の中にいました。「もう何もしたくない」という気持ちの中で、夢も希望も無くなり家に引きこもる日々が続きました。

そんな時に、ひょんなことから知り合いの鍼灸院の先生から「スタッフ職として働かないか?」とお誘い頂きました。ニートだったどうしようもない状態の私にお声がけ頂いたことを大変有難く思い、生活費を稼ぐためにも鍼灸院で働くことにしました。

鍼灸院での仕事は、これまで目指していた法律職とは全く違う世界でしたが、毎日が新しい体験で面白かったです。鍼灸院に来られる人は良い方ばかりで、時には「○○行ってきたから、はい、これ!」とお土産をくれるおばさんもいました。

そのような感じで毎日特に不満もなく過ごしていたのですが、ある時、友人が離婚調停でもめていることを知り、ふいに法律職への思いが高まることになりました。「もし弁護士になっていたら助けてあげることが出来たのに。」と。今から司法試験を受けることは難しいけど、隣接資格である司法書士は受験制限もないし、頑張ればなれるかもしれないと思い、司法書士試験を受けることにしました。

のり男
のり男
一度挫折を味わってからの司法書士だったのですね。
クリオネさん
クリオネさん
はい。幼いころからの夢だった弁護士にはなれませんでしたが、法律職への思いは無くなることはありませんでした。

合格までの道のり

司法書士試験を目指すことを決めてから、お世話になった鍼灸院を退職し、専業受験生として勉強に励みました。1年集中して勉強して1回で受かるつもりだったのですが、合格までに3年かかってしまいました。

クリオネさん
クリオネさん
勉強を始める前に想像していたより、司法書士試験は何倍も何十倍も難しかったです。

予備校に通った理由

司法書士試験が難関の資格であることは、司法試験の勉強をしていたのもあって知っていました。独学では到底太刀打ち出来ないと思ったので、予備校に通うことにしました。1年間の講義で1発合格を目指す講座を受講することにしました。

講義で学ぶ初めの科目である民法は、司法試験の学習経験があったので、知っている内容が結構あって、比較的スムーズに勉強が進みました。ただ、根抵当権など、司法試験より細かな内容を学習することに驚きを感じたことを覚えています。

その後、不動産登記法・商法/会社法・商業登記法を学んで行きましたが、覚えることが多くてとても苦労しました。司法試験の勉強経験があったので、どこかで「司法書士試験は司法試験よりは簡単」と思っていたのですが、全くそのようなことは無かったです。

クリオネさん
クリオネさん
司法書士は弁護士や裁判官より知名度が低いけど、資格取得するのは同じくらいの難しさなんじゃないかな?と思います。
のり男
のり男
司法書士試験の択一式試験は、すごく細かい内容まで出題されるそうですね。
クリオネさん
クリオネさん
はい、その通りです。全部を覚えきることは出来ないので、いかに要点を絞ってポイントを押さえていくかが合格する鍵になると思います。

年内に主要4科目と呼ばれる民法・不動産登記法・商法/会社法・商業登記法の講義が終わり、年明けからマイナー科目の講義が始まりました。民訴系科目や憲法・刑法は司法試験の勉強経験があったので、(模試等で点数が取れるかと言われたら別の話ですが、講義を受けている時は)そこまで難しくは感じませんでした。

1年間の講義が終わり、直前期を経て受けた1回目の試験は不合格でした。不合格の原因は、基礎を甘くみていたことだったと思います。司法試験の勉強経験があるから、基礎的なことは分かっているはずと、大いなる勘違いをしてしまい、基礎をおざなりにしていました。Aランクと言われる問題をことごとく落としてしまい、「1年間自分は何をやっていたんだ」という気持ちになりました。

気持ちも新たに2年目は、1年目に通っていた予備校とは別の予備校の中級講座を受講しました。中上級講座には、ベテラン受験生と呼ばれる受講生が沢山いて、その人たちを見ていると、自分はまだまだひよっこの知識しか持っていないことを思い知らされました。ちょっと司法試験をかじっていたからといって思いあがっていた自分を反省しました。

2年目は初心に返って、基礎を徹底して勉強しました。講義を受けて学んだ範囲の過去問は、翌日中に解いて、間違えたところはテキストに戻って読み返す、という地道な作業を繰り返していました。記述式対策として、毎日不動産登記法と商業登記法を1問づつ解きました。

のり男
のり男
司法書士試験は、記述式試験の勉強が大変だと聞きます。具体的に何が大変でしたか?
クリオネさん
クリオネさん
ひな型と呼ばれる構文みたいなものを覚えるのも大変でしたし、記述式は1問解くのに時間がかかるので、記述式対策に割く時間をとるのも大変でした。あと、本試験では解くスピードも求められるので、瞬時に判断出来る力をつけるまでの道のりは険しいものでした笑。

2年目は1年目の反省を活かして、基礎を重視した勉強をしていました。Aランクの問題は絶対に落とさないように心がけました。模試は5回受けましたが、合格判定が出たのは5回中3回でした。試験直前の模試で合格判定が出たので「今年はいけるかも!」と思って2回目の試験に臨みましたが、この年も不合格でした。

択一式も記述式も基準点は超えましたが、合格点には届きませんでした。「自分には、あと何が足りないのだろう」と真剣に悩みました。9月末の合格発表からしばらくは勉強が手につかず、勉強を再開したのは11月の初めでした。少し勉強から離れて冷静に自分を見つめることで、自分に足りないものが分かった気がしました。

“絶対に合格するという気持ち”、抽象的でありふれた表現ですが、自分に足りないものはこれだと思いました。もちろん1年目も2年目も合格したいという気持ちを持っていましたが、どこかで手を抜いていたことに気づきました。本当はもっと出来るはずなのに「今日はこれだけやったからいいか」とか、予備校の友達と休憩時間の話が面白くて気づいたら1時間経っていたとか、振り返ると真剣味に欠けていたと思います。

それに気づいた3年目は、本当に少しの時間も惜しんで勉強しました。起きたらまずパソコンを開いて予備校の講義をネットで流しながら朝の用意をし、予備校までの移動時間はイヤホンで条文を聴き、朝から晩まで予備校の自習室で勉強をしたり講義を受けたりして、帰宅後は眠りにつくまでずっと勉強をしていました。3年目は友達との交流も絶って勉強しました。

合格年に使用したテキスト、問題集

クリオネさん
クリオネさん
テキストは、予備校の講座のテキスト以外は使用していません。

合格した年に使っていた問題集は、『合格ゾーン 択一式過去問題集』です。3年目は、インプットよりもアウトプットを重視した勉強をしていました。LECの合格ゾーンは他の過去問集に比べて過去問の収録量が多いので、演習量を増やすのに適した過去問集だと思います。

ただ、昔の問題は、今と出題の傾向が違うものもあるので、そういったものは飛ばして解くようにしていました。何度も何度も繰り返し解いて、試験直前にはほぼ全ての問題を正解できるまでになっていました。

のり男
のり男
合格ゾーンは、イルカさんも使っていました。受験生に支持されている過去問集なんですね。
イルカ
イルカ
良かったら私の合格体験記も読んで下さいね(^^)

勉強時間・勉強場所

合格年の勉強時間は、勉強を再開した11月からは1日大体15時間くらいだったと思います。勉強場所は、自宅と予備校の自習室です。問題集や解答用紙・答案構成用紙を広げるのにスペースが必要な記述式の問題は、自宅で解くことが多かったです。

試験の直前や当日は、どんな感じ?

3年目の直前期は、それまでにやり込んだ内容をひたすら復習していました。「もうやることはない」というくらいまでやり切って、本試験に臨みました。

本試験当日は緊張するだろうと思っていたのですが、思いのほか気持ちは冷静でした。落ち着いていたのは、今年はやれることは全てやったという気持ちから、自分に自信があったことが理由かもしれません。本試験では、未出の問題に戸惑うこともありましたが、「これだけ勉強した自分が分からないのだから、回りの受験生も分からない」と割り切って問題を解くことが出来ました。

午前の部は時間が余ったので、何度も何度も見直しをしました。午後は択一式を60分、記述式を各60分という、自分で決めた理想の時間配分で解くことが出来ました。

2年目の試験が終わった後は、愕然として暫く会場の近くにあったベンチに座って動くことが出来なかったのですが、合格した3年目の試験終わりは、「受かった」と思って、意気揚々と帰路に着きました。

合格発表の時は、どんな感じ?

本試験の手ごたえから受かっていると思ってはいたのですが、合格発表の当日は、朝から発表のことが気になって仕方なかったです。4時ピッタリに法務省のサイトを開いて自分の受験番号を見つけた時は、自然と涙が溢れてきました。試験に受かって涙を流したことは、人生で初めてのことでした。努力して結果を出すことが、こんなに嬉しいものなのか、とこの時初めて知った気がします。

少しの間、自分の中で合格の喜びを噛みしめた後、これまで応援してくれた人たちに合格の報告をしました。「おめでとう!」という言葉を貰う度に、涙が出てきました笑。自分でもなぜこんなに涙が出てくるのだろうと不思議に思うくらい泣いていました笑。

クリオネさん
クリオネさん
涙腺が崩壊するのを経験したのは、後にも先にもこの時だけです笑
のり男
のり男
僕もクリオネさんの話を聞いて、涙が出そうなくらい嬉しくなってきました。努力して良かったですね!
クリオネさん
クリオネさん
ありがとうございます。合格した時の喜びは、生涯忘れることは無いと思います。

これから司法書士試験の合格を目指す方へ

司法書士試験は、試験科目が多くて覚えることが沢山あって、合格率も3%だし、合格するのはとても難しい試験です。あまりの難しさに途中で挫折しそうになるかもしれません。私のまわりの予備校の仲間の半分以上は合格せずに、この試験から撤退しました。

でも難しいからこそ合格する価値があると思います。受験生の間は、先の見えない勉強を続けることに不安を覚えることもあると思いますが、合格したら必ず未来は好転します。絶対に合格するんだという強い気持ちを持って勉強を続けていれば、いつか必ず結果が出ます。

勉強したくても様々な事情で出来ない人もいます。勉強できる環境に感謝しながら、日々勉強を頑張ってください。応援しています!

インタビューを終えて

のり男
のり男
挫折を味わってからの、合格した年の凄まじい気合いで勉強をした話にとても刺激を受けることができました。
クリオネさん
クリオネさん
合格した年の感じでもう一度勉強しろと言われても、今は無理だと思います。それくらいやり切りました。
のり男
のり男
強い信念を持ってやり抜けば、必ず結果はついてくるのですね!クリオネさん、今日は貴重なお話しありがとうございました。

今回は、法科大学院を卒業後、司法試験に三振し、一度は法律職への道を諦めましたが、一念発起して司法書士試験合格を目指し、見事3回目で試験に合格されたクリオネさんの合格体験記を紹介しました。

のり男の合格体験記シリーズでは、これからも色々な立場で資格試験に合格した方の体験記を紹介していきます。

次回も楽しみにしていて下さいね!

クリオネさんが使っていた過去問集↓↓


2019年版司法書士試験 合格ゾーン 択一式過去問題集 民法 上 (民法総則) (司法書士試験シリーズ)

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