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民法ラボは、民法が試験科目にある資格試験に挑戦されている受験生を応援しています。
私こんぶは、司法書士試験・行政書士試験・宅建士試験に合格しましたが、合格までの道のりは決して平坦なものではありませんでした。右往左往しながら暗中模索で試験日まで、もがきながら勉強をしていました。自分と同じような気持ちで勉強している受験生がもしいるなら、その方たちの何か役に立てないかと思い、このサイトを立ち上げました。
民法ラボには、司法書士試験・行政書士試験・宅建士試験合格者に聞いた「モチベーションを維持する方法」をまとめた記事があります。
今回は、上記の記事に登場して頂いた資格試験合格者の皆さんに、「受験時代にくじけそうになった時に、ご自身の心の支えとしていた言葉」をアンケートにとりましたので、ご紹介したいと思います。
司法書士試験合格者
「倒れはしない。死にはしない。」
私は司法書士試験の合格までに10年かかっています。合格までの道のりは、決して楽なものではありませんでした。毎日勉強をするだけの日々の繰り返しでした。時には睡眠時間を削って勉強することもありました。
身も心もボロボロで、「あぁ、もしかしたら、勉強のしすぎで倒れるかもしれない」と思ったことも何度もありました。一度、「俺、倒れるかも」と、先に合格していた受験仲間に言ったことがありました。優しい言葉をかけてくれることを少し期待していたのですが、返ってきた言葉は真逆のものでした。
「倒れるって言って、倒れるやついないから。特にお前みたいなやつ。」
…。そうだね。倒れるかもしれないと何度も思ったけど、思っただけで倒れたことはない笑。「倒れないなら、倒れるくらいの気持ちでやろう。」そこから気持ちを切り替えて本気で勉強に取り組むことができました。倒れるくらいまで勉強しても倒れることはないし、死ぬほど勉強しても死ぬことはない。そういった気持ちで勉強していました。
「実らない努力はない」
私は司法書士試験の勉強を始める前は、司法書士試験がこんなに大変な試験だと分かっておらず、「ちょっと勉強したら合格できるんじゃないか」と思っていた節があります。スポーツだと、そもそもの身体能力が備わっていないと頂点を極めることは難しいと思っていたのですが、勉強は努力次第でどうにでもなると思っていたからです。
でも勉強を始めてみると、やってもやっても次から次に覚えることが出て来て「もう無理…。」と思うことが何度もありました。でも、「実らない努力はない」と自分に言い聞かせて歩みを止めることはありませんでした。これまでの人生を振り返ってみて、自分が本気で努力したことは、必ず良い結果に結びつくことを実感していたからです。
結果を出すには努力が必要、努力しなければ実を結ぶものも結ばれない。どうせやるならとことんやろうという気持ちで日々受験勉強にあけくれていました。
「未来は自分で変えられる」
私は司法試験に合格できず、司法書士試験の勉強を始める前はニート生活を送っており、絶望の中にいました。ひょんなことから司法書士試験の勉強を始めることになり、私には司法書士になるという目標が出来、未来に希望を持つことができました。
司法試験に合格することは出来なかったのですが、過去のことをいつまでも引きずっていては未来を切り開いていくことはできません。勉強することがしんどいと思った時には、「過去は変えられないけど、未来は変えられる。未来を変えるには困難があって当たり前。こんなところでくすぶっている場合ではない。」と自分に言い聞かせていました。
「人は実現しない夢はみない」
「人は実現しない夢はみないよ。絶対合格できるから頑張って。」私が会社員時代に、信頼できる同僚からかけられた言葉です。辛くなった時、くじけそうな時、私はいつもこの言葉を思い出して乗り越えてきました。
「政治家になりたい」「芸能人になりたい」自分には荒唐無稽だと思えることを瞬間的に妄想することはあります笑。でもそれは本気で夢見たことではなく、それに向かって何かを始めることはありませんでした。
司法書士試験に合格して司法書士になることは、自分が本気で夢にみたことであって、それは夢ではなく、明確な目標になりました。そして目標を達成するための一歩を踏み出しました。
「ああなりたい」「こうなりたい」と思っているだけでは、それはただの夢ですが、「ああなる」「こうなる」と心に決めて夢が目標になったら、その目標は自分次第で必ず達成することが出来ると思います。人は実現できない夢はみないから。
「合格しなければ始まらない」
私は、受験勉強につまづいた時、「そもそもなぜ自分は司法書士試験の勉強をしているんだろう」と、勉強している意味を原点に立ち返って思い出すようにしていました。
私は、人生における重要な局面や、市民の生活に密接に関係した仕事をする職業だというところにとても魅力を感じて司法書士を目指しました。司法書士試験に合格しなければ、当然ながら司法書士の仕事はできません。自分が描く未来の自分は、試験に合格しなければ叶えられないものでした。
「合格しなければ始まらない」くじけそうになった時、私はいつもこの言葉を胸に自分の気持ちを鼓舞していました。
行政書士試験合格者
「諦めたら、そこで終わり」
私はブラック企業に勤めながら行政書士を目指して受験生活を送っていました。残業や休日出勤が当たり前のようにあったので、勉強時間を確保するのに大変苦労しました。
仕事で疲れていたので、休める時は休みたいという気持ちもありました。でも、休んでいては勉強が進まないので、疲れた体にムチを打ち、眠い目を擦りながら勉強をしていました。
満身創痍の中でも私が頑張れたのは、「行政書士になって、今の生活から抜け出すんだ」という強い気持ちがあったからです。何事も、諦めたらそこで終わりです。勉強が思うように進まず、何度もくじけそうになりましたが、「諦めなければ絶対に未来は拓ける、いや、拓くんだ」という気持ちで勉強を続けていました。
「オリンピックで金メダルを取るよりは簡単」
私は今、司法試験合格に向けて勉強をしているのですが、問題が解けなかったり模試の点数が悪かったりすると、すぐに「もうダメだ」と思ってとことん落ち込んでしまう性格です。そして周りに八つ当たりする嫌な性格の持ち主です笑。
今回、このアンケートが回ってきた時(2月中旬)は、「司法試験が近いのに、なんなのもう!」と正直思っていました。
私は「司法試験は難関な試験だけど、オリンピックで金メダルをとるよりは簡単なんじゃない?」と思っています。金メダリストは、全世界で4年に一度、1人(1組)しかなれません。資格試験には、1年に1回(試験によっては数回)、日本の中で何百人・何千人と合格することができます。
有名な選手になると、マスコミに追いかけられたり、心無い言葉を投げかけられたりもするでしょう。オリンピアンに比べたら、私の大変さなんて屁みたいなものだと思うようにしています。そういった気持ちになれた時に、このアンケートを書いています。資格試験の勉強に限らず、何事も心に余裕を持って取り組むのって、とても大事だと思います。
「自分で限界を決めない」
勉強に限らず、私は何かに挑戦する時には、自分で限界を決めないようにしています。自分の限界を決めてしまうと、そこが自分の頂点だと勝手に思ってしまって、本来もっと上にいけるはずなのにいけなくなってしまうからです。
「限界を作らない」ということは、「もう無理かも…」と思うことはない、ということでもあります。勉強をしていると、「問題解けない。もう無理かも。」「眠い。もう無理かも。」「受かる気がしない。もう無理かも。」といったように、至る場面で「もう無理かも」と思うと思います。
でもそこで自分の限界を作って無理だと思ってやめてしまうと、本当はもっと出来るはずなのに、自分で成長を止めることになります。自分で限界を決めず、「自分はもっと出来るんだ。どんな苦難も乗り越えられる。」と、自分に言い聞かせて勉強に奮起していました。
「slow, but steady.」
私は定年退職後に勉強を始めました。若い頃は無理も出来たのですが、60代にもなると無理をするとあとに響くので、なるべく無理をせずに勉強をすることにしていました。
「slow, but steady=ゆっくりと、でも着実に。」私の好きな言葉です。学生時代に私が所属していた部活動の顧問の口癖でした。ゆっくりでもいい、でも着実に前に進むんだ、と。
ゆっくりとでも、歩みを止めなければ、少しづつでも前に進むことができます。前に進めば、ゴールが近づきます。思うように勉強が捗らずにくじけそうになった時は、この言葉を思い出していました。
宅建士試験合格者
「勉強できるってありがたい。勉強って面白い!」
テキストの内容を理解出来なかったり、過去問の問題を間違えたりした時は、瞬間的に落ち込みますし、モチベーションも下がりました。でも、そういった時でも、勉強を続けていれば必ず理解できるようになるし、問題を解けるようになるということを経験的に分かっていたので、長く落ち込むことはありませんでした。
資格試験の勉強は合格することを目的に勉強するので、勉強が本来面白いものであることを忘れがちです。知らなかったことを知れたり、新しい知識を得ることで物事の見識が広がったりと、勉強するのって、とっても楽しいことだと思います。
勉強をしたくても、様々な事情で勉強が出来ない環境にいる方もいます。勉強できることはありがたいことで、勉強することは面白いことです。モチベーションが下がった時には、私はこのことを頭に思い浮かべていました。
「絶対受かる!」
合格するまで「絶対受かる!」とずっと心に思って勉強することだと思います。その気持ちがずっと続いて勉強できた人は何度落ちても最後には絶対に受かるはずです。
でも、資格を取ることを目指した最初の頃より、その気持ちが少しでも無くなったら、絶対に受かることは無いと思います。逆にその気持ちが多くなっていかないと勉強を続けていくのも難しいと思います。
受かるまでその「モチベーション」や「やる気」や「絶対に受かる気持ち」を持ち続けてください!持ち続けた人には明るい未来が絶対に待っているはずです!
「ゴールに近道はない!苦労は好機」
宅建士の勉強を独学で行っていたので、分からないところがあっても誰かに質問することが出来ない孤独な受験生活でした。
どれだけ勉強しても頭が付いていかず、過去問を解いても解いても合格点に到達しなくて苦悩の連続だった時、『このまま辞めてしまいたい』と思うことも何度かありました。だけど、これは自分の描く明るい未来のために努力していることなのであって、勉強は苦労ではないのだ、困難を苦痛にとらえてはならないのだと、強く自分自身に言い聞かせました。
受験とはまさに登山のようです。頂上までの道のりは長く、近道などはドコを探しても無いのです。近道をウロウロ探している暇があるならば勉強に時間を費やすべきなのです。
自分が簡単にこなせることを毎日続けたところで1mmも成長はありません。出来ないことに何度もチャレンジしたり、苦しいことや面倒くさい事にも前向きに挑戦することで人は成長し、目標へ近づくことが出来るのだと思います。
一回目の宅建試験に落ちた時、ショックで気持ちの切り替えが大変でした。しかし、苦しみや絶望を単なる苦痛だけで終わらせることなく、これは自分にとって逆にいい機会なんだ、これは成長できるチャンスだと、考えを改め直し、なんとか二度目の挑戦で合格することが出来たのです。そうやって、苦しい坂を上り切った後の達成感は言うまでもありません。
「応援してくれている人がそばにいる」
私が宅建士試験の勉強を始めたのは、夫の仕事をサポートするためでした。宅建士の資格を取ることは、自分のためでもありましたが、夫のためでもありました。
毎日の生活に追われながら勉強をするのは、本当に大変でした。でも、「応援してくれている人がそばにいる。この人のために頑張るんだ。応援してくれている人たちの応援に応えるんだ。」と思って乗り越えることができました。
私が宅建士の勉強を続けられたのは、家族の支えがあったからです。勉強が辛くなった時は、家族の顔を思い浮かべてモチベーションを保っていました。
相続診断士・信託活用アドバイザー試験合格者
「ただただ、淡々と。」
勉強をする時には、気持ちの波を作らないように心がけていました。気持ちの波を作ってしまうと、気持ちが乗っている時は良いのですが、沈んでいる時には勉強が手につかなくなります。
毎日同じようなテンションで勉強することで、勉強することが当たり前の生活になりました。問題を解いていてつまづいた時でも、落ち込むようなことはせずに、「間違えてしまったかぁ。仕方ないなぁ。」という感じで、ただただ、黙々と勉強をしていました。
そのおかげで、特にくじけそうになることはありませんでした。勉強をするのに、自分の感情をコントロールすることは、とても大切だと思います。
「ただただ、淡々と。」私が勉強中に一番大切にしていた言葉であり、心掛けていたことでもあります。
資格試験の勉強をしていると、幾度となくくじけそうになってしまうことがあると思います。でも乗り越えられない壁は無い!この記事を読んで下さっている皆さまは絶対合格します!応援しています!
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