合格体験記・新人研修

『司法書士試験』合格体験記”オーロラサーモンさん”

司法書士合格体験記オーロラサーモンさんの場合

平成30年11月1日に平成30年度司法書士試験の最終合格発表がありました。今回は、平成30年度の司法書士試験に見事合格されましたオーロラサーモンさん(仮名)から喜びの声が届きましたので紹介したいと思います。

のり男
のり男
オーロラサーモンさん、宜しくお願い致します。
オーロラサーモンさん
オーロラサーモンさん
宜しくお願い致します。

オーロラサーモンさん(37歳)は、10年勤めたIT系企業を退職し、一念発起して司法書士試験合格を目指し、見事4回目で今年平成30年度の司法書士試験に合格されました。

以下、オーロラサーモンさんのインタビュー記事です。

司法書士試験を目指したきっかけ

私は大学を卒業後、10年程IT系の企業でソフトウェアデザイナーとして働いていました。仕事にも同僚にも恵まれ、小さな不満はあれど、会社には概ね満足して働いていました。

しかし就職してから10年経った頃、今後のキャリアパスについて考えました。私は生涯スペシャリストとして現場でプレイヤーとして働きたいという思いがあったのですが、今の会社にいると、ゼネラリストとして管理職になる道しかないことに気づきました。プレイングマネージャーとして働く道も考えましたが、上の人を見ていると、そういった働き方が出来るような環境ではなかったように思います。

また、組織が大きくなればなるほど、大きな仕事に携わることは出来ましたが、プロジェクトにおける自分の役割が多数のステークホルダーの中の一部のように感じるようになりました。

また、企業勤めをしていると、現時点では定年は60歳、再雇用で働いても65歳までしか働くことはできません。平均寿命まで生きたとしたら、定年後の人生はとても長いものです。ソフトウェア開発という仕事は、定年後に出来る仕事ではないように思いました。「生涯現役で、小さな仕事でも初めから最後まで携われる仕事がしたい」そう思うようになりました。

そんな思いの中、これまでの人生を振り返り、ふと大学生の時に宅建士の試験に合格した後に、少し司法書士試験の勉強をしていたことを思い出しました。当時は、司法書士になりたいという強い思いはなく、世間一般に就職活動をして一般企業に勤めることを選んだので、就職活動を始めると同時に試験勉強はやめてしまいました。でもどこかで途中で勉強を諦めたことが頭の中にひっかかっていました。

司法書士試験は難関国家資格です。これまで受験勉強でも資格や昇格試験の勉強でも、真剣に勉強に取り組んだことがありませんでした。真剣に勉強することは、これまでの人生でやり残したことだという気持ちもあったので、これを機会に勉強をもう一度やろうと思いました。その対象が司法書士試験の勉強でした。

改めて司法書士について調べてみると、「開業すれば一生涯の仕事として働けること」「難関国家資格なので、参入障壁が高いこと」「登記業務は資格者だけが出来る独占業務であること」「登記業務にとどまらず、後見や信託等、業務の幅が広がっていること」「お客様の顔が直接見えて、一人でも最初から最後までこなせる仕事であること」「知識や情報を武器にする仕事なので、在庫コスト等を抱えることなく出来る仕事であること」等、自分の理想とする働き方が出来る資格であることが分かりました。

オーロラサーモンさん
オーロラサーモンさん
司法書士を目指したきっかけが、勉強したかったことや、自分の理想とする働き方に合っていたことなので、司法書士の仕事内容についての憧れみたいなものは、当時はなかったです。

合格までの道のり

のり男
のり男
オーロラサーモンさんは、合格までに4年間勉強をされています。1年目はIT系企業で働きながらの兼業、2年目は専業、3年目と4年目は司法書士事務所で補助者として働きながらの兼業受験生でした。
オーロラサーモンさん
オーロラサーモンさん
2年目の専業期間で集中して勉強したら、2回目の試験で合格できると思っていたのですが、現実はそんなに甘くは無かったですね(笑)

1年目

司法書士試験は難関資格であることは分かっていたので、独学で勉強する選択肢はなく、予備校へ通うことを即決しました。1年目はIT系企業に勤めていて、残業や休日出勤は当たり前でした。仕事帰りや休日に予備校に行ってライブ講義を受けるのは難しいと思ったので、1年目は予備校の講義をインターネット受講していました。

仕事をしながらの講義の視聴は大変でしたが、なんとか受講期間内にすべての講義を視聴することが出来ました。でも講義を聴き終えることが目的になってしまって、内容を理解することなく「ただ見ただけ」という感じで1年目は終わってしまいました。

講義の内容はとても難しかったけど、1年目に予備校の講義を受けていた時に、分からないなりにも「法律の勉強は面白い」と感じていました。「司法書士試験に合格して司法書士になろう」と思うようになりました。

オーロラサーモンさん
オーロラサーモンさん
今の会社で働いている限り、勉強時間がとれないので合格することはできない

そう思うようになり、会社を退職して、2年目は専業受験生として勉強をすることにしました。

オーロラサーモンさん
オーロラサーモンさん
今振り返ってみると、会社で働きながらでも工夫をすれば、時間を作って勉強出来たのかも?と思う事もあります。ですが、その当時は「合格するには退路を断って専業受験生として勉強しないといけないんだ」という前のめり気味な気持ちがありました。

2年目

2年目は専業受験生として勉強だけの生活をしていました。朝起きて予備校の自習室に行き、講義のある日は講義を受け、講義が無い日は予備校の自習室が閉まるまで勉強していました。

のり男
のり男
1日の勉強時間が凄く長いですね。
オーロラサーモンさん
オーロラサーモンさん
そうですね。でも自習室に行って机には向かっていましたが、集中して勉強している時間はそこまで長くは無かったと思います(笑)。

基本的には、「講義を受けて、テキストで復習して、過去問を解く」ことを繰り返していました。専業受験生で時間があったので、一つ一つの論点を丁寧に潰していくような勉強をしていました。

「1年間も勉強だけの生活をしたのだから、今年は絶対に受かる」という気持ちで試験に臨んだのですが、この年は不合格でした。

3年目

1年間の専業受験生活で大体のことはインプットもアウトプットも出来ているという感覚があったので、3年目は司法書士事務所で補助者として働きながら勉強することにしました。1年間の専業受験生活でお金も無くなってきたので、働いて収入を得ないといけなかったのも兼業を選んだ理由の一つです。

補助者の仕事は全くの未経験だったので、仕事に慣れて、勉強をするペースを掴むまでが大変でした。働き始めた頃は、精神的にも肉体的にも疲れていて、勉強しない日もありました。直前期に入る前にようやく仕事にも慣れ、毎日勉強できるようになりましたが、絶対的な勉強不足で3年目も不合格でした。

4年目

オーロラサーモンさん
オーロラサーモンさん
なにか根本的に勉強の仕方を間違っているのかもしれない。

3回目の不合格が確定した後に、これまでの自分がしてきた勉強方法を振り返って、そう思いました。私は元々、問題を解いて理解を深めていくアウトプット型の勉強が得意なのに、合格者の合格体験記を読むとテキストを読んで理解していくインプット型の勉強をしている人が多く感じたので、自分もインプット型の勉強をしないといけないと思って、3年目までテキスト中心の勉強をしていました。

オーロラサーモンさん
オーロラサーモンさん
自分に合った勉強法に変えよう。

そう思って、4年目はこれまでしてきたインプット型の勉強をやめて、来る日も来る日もひたすら過去問を解くアウトプット型の勉強に変えました。そうすることで、日が経つにつれ、自分が成長している実感を持つことが出来ました。直前期に入る頃には、「今年は間違いなく受かる」と思うようになりました。そして、その思いの通りに今年は合格することが出来ました。

のり男
のり男
自分に合った勉強法を実践したことで合格することが出来たんですね。
オーロラサーモンさん
オーロラサーモンさん
そうですね。勉強法は人それぞれです。色々な情報に振り回されずに、自分に合った勉強法で勉強するのが大事だと思います。

合格年に使用したテキスト、問題集

オーロラサーモンさん
オーロラサーモンさん
テキストは、予備校の講座のテキスト以外には、ケータイ司法書士を使用していました。

択一式過去問はLECの「合格ゾーン」

合格した年に使っていた択一の問題集は、『合格ゾーン』です。

不合格だった3年目までは、山本先生のオートマを使ていました。オートマはAランクの問題がコンパクトにまとまっていて、基本を押さえるのには大変良い本だと思います。オートマを完璧にして、現場での思考力をプラスしたら基準点は超えると思います。実際に2年目、3年目は過去問はオートマ解くだけで午前・午後とも基準点を超えることが出来ました。

でも、オートマを「完璧」にすることは自分には難しかったです。

オーロラサーモンさん
オーロラサーモンさん
自分には少ない問題を「完璧」には出来ない。だったら解く問題の絶対量を多くして、完璧に出来ない部分は、問題の数でカバーしよう。

と、方針転換をしました。『合格ゾーン』は、過去30年程の過去問がほぼ全て収録されています。発売されている他の過去問に比べて、問題の収録量は圧倒的に多いと思います。合格した4年目は、毎日『合格ゾーン』を解いていました。

のり男
のり男
合格ゾーンは、イルカさんも使っていました。受験生に支持されている過去問集なんですね。
イルカ
イルカ
良かったら私の合格体験記も読んで下さいね(^^)

記述式対策は「オートマ」

合格した今年4年目は、記述式対策の問題集は、オートマを使っていました。

1年目・2年目はオートマ、3年目は予備校の講義についてきた小問題集を主に使っていましたが、4年目はまたオートマに戻ってきました。

オーロラサーモンさん
オーロラサーモンさん
記述のひな型や基礎的な部分は3年目までに出来てきた。でも自分には注意力が足りなくて論点を見落としてしまうことが結構ある。それを克服するには、”良い意味で意地悪”な問題が多いオートマを繰り返し解くのが最適なのではないか。

と思い、4年目は再びオートマを使いました。”良い意味で意地悪”というのは、短い問題文の中に見落としがちな記載が散りばめられていて、相当な注意力を以って問題を解かないと正解できない問題が多いという印象からです。オートマを解くことで、相当な注意力を培うことが出来ました。

勉強場所

勉強場所は、1・3・4年目(兼業)は主に自宅、2年目(専業)は主に予備校の自習室か有料自習室で勉強していました。

オーロラサーモンさん
オーロラサーモンさん
兼業受験生の時は、とにかく勉強する時間をとるのが難しかったので、自習室に行く往復の時間さえ勿体なく感じていました。3・4年目は、勉強しやすい環境を自宅に作って籠って勉強していました。

勉強時間

今年は1日5時間勉強することを目安にしていました。ざっくりと、早めに出勤して始業時刻になる前に1時間、仕事が終わって帰宅してから4時間という感じです。

朝は、記述式問題を1時間で2問(不登法1問、商登法1問)を解いていました。オートマは1問の記載量がそこまで多くないので、2問解いて解説を読むのに1時間でちょうどいい時間でした。始業時刻という終わりの時間が決まっていたので、集中して問題を解いて、解説も読めたので、毎日ルーティン的に朝に記述の問題を解くのは、振り返ってみても良い勉強習慣だったと思います。

夜は、基本的には残業の無い事務所だったので、仕事から帰って、ご飯を食べて少しだけゆっくりしてから、大体4時間を目安に勉強しました。”目安”というのは、必ずしも毎日4時間出来ているわけではなかったからです。疲れている日は1時間くらいしか勉強しない日もありました。でも、そういった日でも、勉強時間が取れなかったからといって落ち込むことはなく、「今日出来なかった分は明日か週末にやろう」という気持ちで淡々と取り組んでいました。

オーロラサーモンさん
オーロラサーモンさん
3年目までは、「今日は何時間勉強した」といった”時間をベース”に勉強量を計っていましたが、4年目は勉強内容で勉強量を計るようにしていたので、勉強時間が少なくても、さほど気にすることはなかったです。

試験の直前や当日は、どんな感じ?

今年は、試験日に照準を合わせてやることはやりきったと心から思えていたので、直前期に精神的に不安定になったり焦ったりすることはありませんでした。本試験当日も、概ね落ち着いて問題を解けたと思います。

オーロラサーモンさん
オーロラサーモンさん
今年はやることをやりきったので、「絶対に受かる」という自信がありました。なので、さほど緊張することもなく、淡々と問題にあたることが出来ました。
のり男
のり男
圧倒的な勉強量に裏打ちされた自信ですね。どんなことでも根拠のある自信があれば、大抵のことは大したことなく思えますもんね。

試験が終わってすぐに自己採点をしました。自己採点が終わった時点で合格を確信することが出来ました。

オーロラサーモンさん
オーロラサーモンさん
“合格を確信”といっても、記述式の採点はブラックボックス的なところもあるので、筆記試験の合格発表があるまでは、ふいに「落ちているんじゃないか」と不安になることもありましたけどね(笑)

合格発表の時は、どんな感じ?

合格発表はネットで見ることにしていました。朝からソワソワしていて、仕事中も気がソゾロでした。4時になって法務省のサイトを開き、自分の番号を見つけた時の感想は、喜びよりも「ホッとした」という安心感の方が大きかったように思います。

オーロラサーモンさん
オーロラサーモンさん
これまで3回落ちていたので、合格したという現実感がなかった感じでした。

喜びの実感は、家族や友人に報告して、お祝いの言葉を貰った時からじわじわと感じ出しました。支えてくれた回りの人達が、本当に自分のことのように喜んでくれたことが、とても嬉しかったです。「頑張って良かった」と心から思いました。

のり男
のり男
諦めずに努力を続けて、結果を出せて良かったですね!本当におめでとうございました!

これから司法書士試験の合格を目指す方へ

司法書士試験は、難関試験です。試験範囲は膨大で、科目数も多いし、記述式もあります。合格率は3~4%です。生半可な気持ちでは合格することは難しいと思います。

でも、諦めずに努力を続けて勉強をすれば、必ず合格できる試験だと思います。私は遠回りして4年かかってしまいましたが、私のような凡人でも、時間をかければ合格をすることができました。頑張ってください!

インタビューを終えて

のり男
のり男
3回目の試験が終わった後に自己分析をして、勉強の方針転換をしたことが印象的でした。
オーロラサーモンさん
オーロラサーモンさん
そうですね。巷には色々な情報があふれていますが、結局は自分に合った勉強法は自分にしか分からないと思うので、しっかり自己分析をして自分に最適な勉強法を見つけることが合格への近道だと思います。

今回は、平成30年度の司法書士試験に見事合格されましたオーロラサーモンさんの合格体験記を紹介しました。

のり男の合格体験記シリーズでは、これからも色々な立場で資格試験に合格した方の体験記を紹介していきます。

のり男
のり男
次回も楽しみにしていて下さいね!
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