信託活用アドバイザーとは?
信託活用アドバイザーは、相談・依頼者に対して、最適な信託の仕組みを提案できる資格です。
信託の登場人物には、大きく『委託者』『受託者』『受益者』がいます。信託とは、財産を持っている人(『委託者』)が、財産の預け先(『受託者』)を指定し、委託者が指定する人(『受益者』)のために受託者が財産を管理・運用する仕組みです。
これまで、相続や成年後見では出来なかった財産運用が出来るとあって、近年急速に信託制度を利用する人が増えています。
信託活用アドバイザーになるには?信託活用アドバイザー試験について
信託活用アドバイザーになるには、信託活用アドバイザー試験に合格しなければなりません。信託活用アドバイザー試験の合格基準点は100点満点中60点です。
試験日:WEB試験。PCとネット環境があれば、いつでもどこででも受験が可能。
試験時間:60分
受験資格:誰でも受験できます。年齢、性別、学歴等に制限はありません。
受験料:33,000円(税込。テキスト・DVD・受験料・資格認定料 含む)
受験申請受付期間:随時。試験を受けようと思ったその時に受験できます。
試験の内容:60問(100点満点)
信託の概論Ⅰ、信託の概論Ⅱ、信託契約の成り立ちと契約書の作成Ⅰ、信託契約の成り立ちと契約書の作成Ⅱ、福祉型信託Ⅰ、福祉型信託Ⅱ、不動産信託、財産管理への活用
信託活用アドバイザー試験の日程は、自分の都合に合わせて自由に決めることができます。学習の進捗状況に応じて受験することができますので、働きながらや子育てしながら自分のペースで勉強することも可能です。合否の結果は、試験終了後にメールで届きます。
信託活用アドバイザー試験に合格するには?
信託活用アドバイザー試験に合格するためには、受験料支払い後に届くテキストとDVDで学習する必要があります。試験で出題される内容は、全てテキストとDVDで勉強できます。
DVDの内容は、『信託の概論Ⅰ(約80分)』『信託の概論Ⅱ(約80分)』『信託契約の成り立ちと契約書の作成Ⅰ(約80分)』『信託契約の成り立ちと契約書の作成Ⅱ(約80分)』『福祉型信託Ⅰ(約80分)』『福祉型信託Ⅱ(約80分)』『不動産信託(約150分)』『財産管理等への活用(約150分)』となっていて、とても充実しています。
その他、プラスαの勉強として、書籍『全訂 新しい家族信託―遺言相続、後見に代替する信託の実際の活用法と文例―』を一読されるのをお薦めします。DVDで『福祉型信託Ⅰ』『福祉型信託Ⅱ』の講座を担当されている弁護士の遠藤英嗣先生の書かれた本です。信託の概要から活用方法まで、分かりやすく丁寧に説明されています。この本を1冊読むことで、信託の基礎から応用まで理解を深めることができます。
全訂 新しい家族信託―遺言相続、後見に代替する信託の実際の活用法と文例―
信託活用アドバイザー試験を受ける方へ
信託のニーズに対して、信託を活用して最適な提案が出来る専門家は今現在不足しています。信託活用アドバイザーの勉強を通して、信託活用に関する見識を網羅的に習得することができます。
信託活用アドバイザーに合格することで、これから益々高まる信託の需要に対応でき、信託活用のスペシャリストとして活躍できるでしょう。
信託は、とても柔軟な設計が出来るため、相続や事業承継等、あらゆるシーンで活用することができます。ただ、信託を設計するには、あらゆる場合を想定して検討を重ねていかないといけないので、広く深い知識と経験が必要になります。
信託活用アドバイザー試験の勉強は、信託を業務としてやっていこうと考えている方にとって、とても有益な内容になっています。
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