宅建士試験の勉強は、予備校に通って勉強するにしても、独学で勉強するにしても、過去問を解いて理解を深めることは共通した勉強法だと思います。
「テキストを読んで、過去問を解く」。この勉強法は、宅建士に限らずどんな資格試験の勉強においても定石です。しかし、近年のAIの登場によって、テキスト+過去問+未来問を解く勉強法に変わってくるかもしれません。
今回は、AI技術を用いて本試験の問題を予想する『未来問』について紹介したいと思います。
宅建士試験の『未来問』とは?
『未来問』とは、宅建の過去問を学習したAIが本試験で出題される問題をまとめた予想問題集です。資格予備校大手の「資格スクエア」が開発しました。
宅建試験は、出題される50問のうち毎年平均して約35問~37問正解することが合格ラインとされていま
令和元年度の本試験の『末来問』の的中率は74%!。平成30年度は78%!ちなみに平成29年度は、合格判定基準と同率の出題予測的中率70%を
AI(エーアイ)は、人間の知的な能力を、コンピュータ上で実現するシステムや技術のことです。身近なところではiPhoneに搭載されているsiriや、Pepperくん、プロ棋士と対決する将棋コンピュータなんかも、AI(人工知能)の技術が使われています。
宅建『未来問』はどうやって作られているの?
宅建『未来問』は、資格スクエアさんが開発した独自のプログラムにより、約30年間に実際に出題された過去問をAIに学習させ、本試験で出題可能性の高い問題50問を作成しています。
『未来問』の作成にあたっては、例えば平成元年から平成10年までの問題で平成11年の問題を予測します。そうすると、当たっているか外れているかを検証することができます。それを元に、予測の精度をどんどん高めていった結果、平成27年と平成28年の予測をしたら、約70%の的中率まで精度を高めることが出来たそうです。そして平成30年度の的中率は78%、令和元年度の的中率は74%です。
このまま『未来問』の的中率が維持または向上した場合、本試験問題に近い問題を事前に受けることになるので、『未来問』を解いて本試験に臨んだ受験生の合格率は格段に上がりそうです。
『未来問』の登場で宅建士試験の勉強法は変わるのか?
宅建士試験は、過去問を中心に勉強すれば、本試験の問題が解けるようになります。過去問の学習は本試験合格への近道であることは間違いありません。
『未来問』で出題される問題を完璧にすることによって合格率はあがるでしょう。しかし、いくら本試験に近い問題に事前に当たれるからといっても、前提となる知識がないと正解することはできません。
資格試験に合格するためにテキストをしっかり読み込んで理解し、過去問を解いて理解を深めるという勉強法が有用であることに変わりはありません。『未来問』は、本試験に向けて勉強したことの総まとめとして受験するというスタンスで受けるのが良いでしょう。
民法ラボでは、来年度の宅建士試験に向けて頑張る受験生の合格を応援します。これからも受験生に有用な情報を提供していきたいと思っていますので、またお時間のある時にでも本サイトを訪れて頂けましたら幸いです。
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