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私は民法ラボの記事を書いていく中で、沢山の宅建士合格者に会ってお話しを聞き、また資格試験に合格するための勉強法について書いた本や記事を読んでいます。
色々と情報を得る中で、宅建士試験に合格するために大切ないくつかのことを皆さんにお伝えしたいと思いました。
これから3回に渡って、そのことについて書いていきたいと思います。
#1 過去の結果は関係ない
宅建士試験は、法律系の国家資格であり、生半可な勉強をして合格できるような試験ではありません。
社会人になってから勉強する方も多く、そういった方の中には何度も不合格になりながらも諦めずに勉強を続け、何回目かの試験で合格される方もいます。
真面目に勉強したにも関わらず不合格になってしまうと「自分は宅建士にはなれないのではないか」「勉強を続けても合格できないのではないか」と不安に思うかもしれません。
しかし、宅建士試験は、正しい勉強法で学習を継続すると、必ず合格できる試験です。
失敗を全くしない人生を送ることは誰にもできません。何か失敗した後に立ち上がると、人は強くなれます。失敗したままで終わるのか、それとも失敗した経験を活かして次は成功させるのか、それを決めるのは自分です。
複数回目の試験で合格する方が沢山いらっしゃるということは、不合格になった過去は関係ないということです。過去を変えることはできませんが、合格するんだという気持ちを持って学習を続けると、未来を変えることはできます。
#2 まずは現状分析。千里の道も一歩から
現状を知るのはとても大切です。
受験勉強は、今の自分のレベルと合格レベルのギャップを埋める作業でもあります。
「合格する覚悟」を決めることはとても大切です。宅建士のような難関資格に挑戦するには、それ相応の”覚悟”が必要です。
何事も初めの一歩を踏み出さないと始まりません。その一歩を踏み出せない人は沢山います。
初めの一歩を踏み出せた人は、合格を手にする資格を手に入れたということです。
#3 いつやるか覚悟を決める。
「いつやるか?明確な理想像を持つ」というのも大事です。
「いつか宅建士試験に合格したい」ではなく、「今年合格する」という覚悟を持って勉強しないと、いつになっても合格することは出来ないと思います。
人は目標が明確になると、それに向かって邁進する力を持っています。「勉強しなきゃいけない」という気持ちから「勉強したい」という気持ちに変わることもあります。
達成したい目標が目の前にあると、集中力が続かないとか、勉強が嫌いとか甘えたこと言ってる場合じゃないと気づきます。
#4 スケジュールは逆算して立てる
スケジュールを逆算して考えるのは勉強計画を立てる基本です。
10月の第三週の日曜日が試験日だから合格レベルになっていないといけない。
であればその一か月前の9月の第三週にはほぼ合格レベルになることが必要。
そうなるためには7~9月には問題をとにかくこなす、問題をこなせるようになるためには4~7月には基礎を押さえる。
試験日は決まっているから、その日にピークを持っていけるように計画立てて勉強する必要があります。
#5 本質を理解する
「本質を理解すること」を心がけて、日々学習することは勉強の基本です。
「本質」が理解出来ているかを確かめる簡単な方法の一つは、言葉の定義であったり、条文の規定が「なぜそういう決まりになっているのか?」を自分の言葉で説明できるかどうかです。
もし、なぜそうなるのかが説明出来なければ、そのことについては表面上の理解であり、暗記に頼った勉強をしているかもしれません。
ではなぜ本質を理解することが大事なのか?
それは宅建士試験のように難しい試験では、暗記に頼った勉強では太刀打ちすることが難しく、自分の頭で考えて答えを出さないと正解を導けないからです。
本質を理解しながら学習をすすめるのは、時間がかかるかもしれません。でも受験生にはゴールデンウィークも夏休みもありません。周りに流されて休んだり遊んだりしてる人は本気の受験生とは言えません。
遊んでいる時間があれば、少しでも勉強をして芯から理解する勉強をすることが大切です。
#6 中だるみした時は新しい目標を立てる
受験生にはゴールデンウィークも夏休みもありませんと言いましたが、ずっと気を張って勉強をしていると、どんな人でも中だるみをしてしまうことがあります。
そういった時には、今やっていることを無理に続けるのではなく、新しい目標を立てて気分を変えるのも一つの手です。
例えば、「今月は権利関係の範囲を完璧にしよう」と思って学習をしていても、同じ範囲のことばかり勉強していると、ちょっと嫌気が差してくるかもしれません。そういった時は、「ちょっと気分を変えて宅建業法をしてみよう」と言ったように、始めに立てた目標を変えて、柔軟に対応していくと良いと思います。
#7 基本を押さえた上で派生論点を理解する
学習をする上で大切なのは、まずは基本を押さえることです。
基本が理解出来ていると、その知識を基にして、派生論点を覚えていくことができます。逆に言うと、基本が理解できていないと、そこから発展した内容を理解することは出来ません。
例えば、”代理”の学習をする時、まずは代理契約が成立する条件(①代理権を渡す、②顕名、③代理人と相手方の法律行為)を押さえます。代理権の基本を押さえた上で、表見代理・無権代理を比較して覚えていくと整理がしやすくなります。
代理権の基本が分からずに、表見代理や無権代理を理解することはできません。
#8 記憶に残りやすいフレーズで覚える
テキストに書いてあることをそのまま覚えようとしても、どうしても覚えられない内容が出てくることがあります。
そういった場合には、テキストの記載そのままではなく、自分で覚えやすいようにアレンジして覚えていくことも必要です。
#9 達成度をテストで確認する
ある程度学習が進んだ後にテストを受けることで、勉強した内容が記憶に定着しているかを自分で把握することができます。
予備校が実施している答練や模試を受けるのも良いですし、市販の問題集を時間を計って本試験と同じ形式で解くのも良いと思います。
問題を解くスピードであったり、問題を解く順番や解き方であったり、自分の弱点であったり、etc、普段のテキストと問題集を往復している勉強では気づかないことが、テストを受けることで気づくこともあります。
#10 始めは問題が解けなくて当たり前
インプットした後に問題を解いても、正解できる人はごくわずかだと思います。
学習を初めてすぐは、学んだ内容が問題ではどのように問われるのかが分かりませんし、インプットの勉強とアウトプットの勉強は勉強方法が違います。
学習初期の頃に問題が解けないからといって、落ち込む必要はありません。
「マリモの宅建士試験合格に必要な大切なこと」#1~10まとめ
#1 過去の結果は関係ない
#2 まずは現状分析。千里の道も一歩から
#3 いつやるか覚悟を決める。自己暗示にかける
#4 スケジュールは逆算して立てる
#5 本質を理解する
#6 中だるみした時は新しい目標を立てる
#7 基本を押さえた上で派生論点を理解する
#8 記憶に残りやすいフレーズで覚える
#9 達成度をテストで確認する
#10 始めは問題が解けなくて当たり前
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