「宅建士試験に合格するには、どれくらの勉強時間が必要なのか」
「独学でも合格できるのか」
「合格するには、どんなスケジュールで勉強すればいいのか」
勉強時間
これから勉強を始める受験生が、まず初めに気になることは、「どれくらいの勉強時間で合格できるか」だと思います。
合格に必要な勉強時間は、大手予備校では300時間や400時間程度としています。独学で合格された方のホームページを見ていると、300時間程度の勉強で合格している方が多いようです。
仮に合格に必要な勉強時間が300時間だとした場合、1日3時間勉強したら3カ月程度の勉強で合格することができます。1日2時間だと5カ月程度です。しかし、300時間勉強したからと言って、皆が必ず合格できるわけではありません。勉強の仕方によって300時間の勉強で合格できる人もいれば、500時間勉強しても合格できない人もいます。
予備校や合格者が提示している勉強時間は、勉強計画を立てるための目安でしかありません。
勉強の開始時期
仮に、自分は300時間の勉強で合格できると思った場合、1日3時間勉強したら3カ月程度、1日1時間だと10カ月程度の期間が必要になります。ただし、1日の勉強時間を少なくして長期間勉強するのは効率が良くありません。ご自身の環境に応じて、なるべく短期間で集中して合格できるように計画を立てることをおすすめします。
宅建士試験の試験日は、毎年10月の第3週の日曜日なので、3カ月の勉強期間だと7月から、6カ月の勉強期間だと4月から勉強することになります。ここで重要なのは、勉強期間の中に「バッファ(=勉強出来なかった時間をリカバリーする時間)」を持たせることです。
勉強し始めの頃は気合も入っているので、「毎日欠かさず○時間勉強するぞ!」と意気込んでいますが、途中で中だるみしたり、他の予定が入ったりして勉強出来ない時間が必ず出てきます。また、勉強を始めてみると、思っていた以上に内容を理解するのに時間がかかるかもしれません。
キチキチに計画を立てていると、勉強出来なかった時間をリカバリー出来なくなり、自分の首を絞めることになります。3カ月必要だと思ったなら、その1か月前から勉強を始めて、余裕を持った計画を立てることが大切です。
例1:1日3時間×3カ月=約300時間で合格する=7月ではなく6月から勉強を開始する
例2:1日3時間×6カ月=約540時間で合格する=4月ではなく3月から勉強を開始する
勉強時間の確保
宅建士試験の合格を目指す方の多くは、大学に通っていたり、仕事を持っていたり、子育てをしていたり、と、専業受験生ではなく兼業受験生として勉強されています。兼業受験生の一番の悩みは、「どうやって勉強時間を確保するか」だと思います。
私がおすすめするのは、例えば1日3時間勉強すると決めた場合、まとめて3時間勉強するのではなく、仕事をしている方であれば、出勤するまでに30分、往復の通勤時間で1時間、帰宅してから1時間半といった具合に、初めから細切れの時間で勉強時間を確保することです。
朝型の勉強がいいらしいと聞いたからと言って、これまで7時に起きていたのに「3時に起きて、朝3時間勉強するぞ」と決めて、これまでの生活リズムをいきなり変えることはおすすめできません。仕事に悪影響を与えたり、体調を崩したりする可能性があるからです。今の生活リズムの中で無駄な時間を省き、無理のない時間で勉強することが大切です。
勉強場所
勉強できる場所に制限はありません。自宅での勉強の他に、通勤の電車や車の中、出勤してから始業時刻までやお昼休みの会社など、勉強しようと思えば、勉強はどこでもできます。
車の運転中はテキストを読むことは出来ませんが、耳で勉強することは出来ます。会社でおおっぴらにテキストを開けることが出来ないのであれば、トイレに行った時に個室でこっそりテキストを開くことは出来るでしょう。
勉強する場所に囚われることなく、その場所だったらどうやったら勉強できるかを考えることが大切です。
勉強法
勉強時間や勉強場所を確保したからと言って、間違った勉強法で勉強を続けても合格することは出来ません。予備校に通うのであれば、予備校の提供するカリキュラムに則って勉強すれば良いですが、独学であれば、自分で勉強法を決める必要があります。
自分はテキストを何度も繰り返して読んで理解していくインプット型の勉強が得意なのか、問題を解いていって理解していくのが得意なアウトプット型なのか、テキストと問題を短いスパンで往復するバランス型なのか、これまでの学生生活の勉強等から、自分に合ったやり方で勉強するようにしましょう。
インターネットには様々な情報が溢れています。テキストを読んだだけで合格した人もいるでしょうし、過去問だけ解いて合格した人もいます。情報に惑わされることなく、自分に最適な勉強法で勉強することを心掛けましょう。
テキスト・過去問選び
独学者にとって、どのテキスト・過去問を選ぶのかはとても重要な作業になります。
一番おすすめなのは、事前にインターネットなどで評判の良いテキストや過去問をいくつか調べた上で、本屋さんに行って実際にテキストを見てみることです。他の人がどんなに良いと言っているものであっても、自分に合う/合わないがあります。
私は、↓の記事でも書いているように、『2021年版 らくらく宅建塾』シリーズをおすすめしますが、『らくらく宅建塾』が自分には合わないと思うのであれば、有名どころのテキスト・過去問であれば、どれを使っても問題はないと思います。
また最近は、低価格で高品質の講座を受講できるオンライン予備校が沢山あります。オンライン予備校を利用することで、完全なる独学よりも、効率良く学習を進められるはずです。独学するのとかかる費用もさほど変わりませんし、最短合格するための手段の一つとして、オンライン予備校の利用を検討しても良いかもしれません。
本サイトがおすすめする宅建のオンライン予備校は、『資格スクエア』『アガルート』『フォーサイト』『スタディング』『クレアール』『オンスク』『スタケン』『L・A(エル・エー)』のうちのいずれかです。
受講価格や受講スタイルにそれぞれ違いがありますが、上記に挙げた予備校であれば、講座内容やサービスの品質は保証されていますので、安心して受講できます。それぞれに特徴があるので、ご自身が良いと思った講座を受講されると良いと思います。
↓の記事に、それぞれの予備校の特徴をまとめましたので、ご参考ください。
「絶対に合格するんだ」という信念を持つこと
勉強時間を確保し、正しい勉強法で勉強することは合格するのに不可欠なことです。それと同じく大事なのは、「絶対に合格するんだ」という強い信念を持つことです。
勉強していると、分からなったり、思ったよりも勉強時間がとれなくて、モチベーションが下がることがあります。最悪の場合、試験勉強をやめてしまうかもしれません。
「何のために勉強をしているのか」「合格を目指す理由は何か」を常に意識して、合格することを諦めずに努力を続ければ、宅建士試験には必ず合格することができます。もしスランプに陥ることがあっても「自分は必ず合格できる」と信じて勉強を続けましょう。
まとめ
宅建士試験に独学で合格するには、自分に必要だと思う勉強時間を把握し、そこから逆算して余裕を持って進められる時期に勉強を開始することが大事です。
独学に適したテキスト・過去問を選び、生活の中の無駄な時間を省いて時間・場所に限らず自分に合った勉強法で勉強しましょう。
そして何より大事なことは、「絶対に合格するんだ」という強い信念を持つことです。
独学で宅建士試験の合格を目指す受験生の参考になれば幸いです。頑張る受験生を応援しています!
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