Contents
行政書士試験は、法律系の資格の中でも難易度の高い資格試験だとされています。法令科目に加えて一般知識等の勉強もしなくてはいけません。あまりの勉強量の多さに、途中で嫌になって挫折する方もいらっしゃいます。しかし、合格を信じて勉強を続ければ、必ず合格できます。
今回は、大変な勉強を続けて合格された行政書士試験合格者の方に、モチベーションが下がった時や困難にぶち当たった時に乗り越えるための対処法等を聞きました。共感できるとことがあれば参考にしてくださいね!
荒巻鮭さん『未来を想像・受験仲間からの刺激・勉強は面白い』
私が行政書士を目指したのは、定年退職後の第2の人生として行政書士として生きていこうと思ったからです。勉強は大変でしたが、年齢の問題もあって、早く資格をとって社会に貢献したいという思いがありました。
また、世代的に身の回りで相続に関する関心が高まっていることもあって、そういった身近な方々に対して、資格者として専門的な知識を持って役に立ちたいという思いもありました。勉強が辛くなった時には、資格者として働く自分の未来の姿をイメージすることで、やる気を取り戻していました。
また、長い間勉強から遠ざかっていましたし、年齢のせいもあって、勉強を始めた頃は内容を全く理解することが出来ませんでした。それでも途中で投げ出さなかったのは、予備校の講師の熱心なサポートや、まわりの受講生の頑張りに刺激を受けていたからです。
予備校にいくことで勉強する習慣がつきました。また、皆が勉強している環境の中に身をおくことで「みんなが頑張っているのだから、自分も頑張らないと」と、気持ちを鼓舞させることができました。
受験仲間を作ることには賛否あると思いますが、私は気持ちを理解しあったり切磋琢磨し合える関係の仲間を作ることは、受験勉強に良い影響を与えると思っています。もし予備校に通って受験仲間がいなかったら、途中で投げ出していたかもしれません。
記憶力も衰えてしまっている60代での勉強でしたが、この年齢にして学ぶことの面白さを初めて実感していたことも、勉強を続けるモチベーションになっていました。勉強は辛い・しんどいというイメージがあります。実際に私も勉強期間の大半はそういった気持ちでした。でも学びを続けることで合格に一歩一歩近づいていることを実感でき、難しい内容を理解できた時には気持ちが嬉しくなってテンションが上がりました。
仕事だと自分の力だけではどうにもできないことがありますが、勉強は自分の力だけで如何様にもすることができます。努力した分だけ自分に跳ね返ってくるので、「勉強って面白いな」と思います。
・資格者として働く自分をイメージする
・受験仲間から刺激を受けて、「自分も頑張らないと」と気持ちを鼓舞する
・勉強は「辛い・しんどい」ものではなく、「面白い」ものとして捉える
ヒトデさん『ライバルの存在・諦める=格好悪い』
私は大学の法学部で学んだ知識を活かして何か法律系の資格を取ろうと思い、『カバチタレ!』を読んで行政書士の資格を取得しようと思いました。行政書士という職業に対しての強い思い入れはなかったのですが、それでも勉強を続けて合格出来たのは、ライバルがいたからです。
同じ法学部に通う友人と一緒に勉強していたので、お互いに励ましあいながらも「こいつには負けない」という気持ちを常に持っていました。テレビを見たり、遊びたいといった誘惑に負けそうなこともありましたが、ライバルが頑張っていると思うと、そんな誘惑にも打ち勝つことができました。
行政書士試験の勉強は思った以上に大変で、正直に言うと「もう辞めたい」と思ったこともあります。でも辞めずに気持ちを奮い立たせてくれたのは、ここでもライバルである友人の存在でした。ここまで一緒に頑張ってきたのに、自分だけ辞めるのは格好悪いと思いました。そして何よりライバルと一緒に合格したいという気持ちで何とか続けることができました。
・切磋琢磨できるライバルを作る
・勉強を途中で諦めることは格好悪いことだと思う
ミナモさん『合格は自信になる・合格は通過点』
私は司法試験の勉強中に行政書士試験を受けました。司法試験の勉強で手いっぱいだったのですが、行政書士試験は司法試験と試験科目が被るものが多いので、力試しに受けることにしました。行政書士試験に向けての勉強に多くの時間を割いたわけではないのですが、司法試験の勉強時間が減ることに多少のストレスを抱いていました。
それでも行政書士試験を受けようと思ったのは、行政書士試験に合格することは自分の自信にもなるし、司法試験勉強にも弾みがつくと思ったからです。司法試験合格という遠い未来の大目標を達成するまでに、行政書士試験合格という近い未来の中目標を達成することで、長い受験生活のモチベーションを維持しようと思いました。
「行政書士試験合格は、司法試験合格までの通過点」と思うようにしていました。この例に限らず、行政書士を目指す方にとっては行政書士試験合格は、資格者として働くための通過点だと思います。合格をゴールとするのではなく、その先のゴールのために合格があるんだと思うと、今やっている勉強に意味を見出すことができ、自然とやる気も湧いてきました。また、通過点と思うことで、立ちはだかる高い壁も大した壁ではないのでは?と思えるようになり、気持ちも楽になりました。
・合格すると「自分に自信が持てるようになる」と信じる。
・試験合格は通過点と思うことで、合格は大した壁ではないと思える。
天草さん『割り切る・計画通りに進める・強い信念』
私はブラック企業に勤めながらの勉強だったので、自分が思っていた以上に勉強時間がとれず、勉強が計画通りに進まなかったことが一番つらかったです。勉強を始めた頃はペースがつかめずにいてしんどかったのですが、ある時から「今の自分に出来ることだけに集中してしよう」と割り切ることで、気持ちが楽になりました。
勉強を始めた頃は、不安な気持ちからか「あれも覚えないと!これも覚えないと!」と、沢山のことを全て覚えようとしてしまっていました。でも途中で「これではパンクしてしまう。自分の首を自分で絞めてはいけない」と思い、やることを絞って勉強することにしました。「自分はこれしか出来ない」と、ある程度の割り切りをすることで、勉強が計画通りに進むようになり、計画通りに進んでいる安心感がモチベーションの向上にもつながりました。
また、私は法律の勉強をするのは初めてだったので、勉強しても分からないことが沢山ありました。「どうしてこんなに勉強しているのに理解できないのだろう」と自己嫌悪に陥ることも結構ありました。でも「絶対に行政書士試験に合格するんだ」という気持ちを持って勉強していました。
合格しないと行政書士にはなれない、つまりそれは、ブラック企業勤めから解放されないということです。それだけは絶対に嫌だと思ったし、行政書士になって市民に一番身近な法律家として早く働きたいと思っていましたので、モチベーションが下がった時でも絶対に合格するという信念を持って勉強を続けていました。
・ある程度の割り切ることで、気持ちが楽になる
・計画通りに進むことは、安心感につながる
・絶対に合格するという信念を持って勉強する
まとめ
最後に今回ご紹介した合格者の話のポイントをまとめておきます。
・資格者として働く自分をイメージする
・受験仲間から刺激を受けて、「自分も頑張らないと」と気持ちを鼓舞する
・勉強は「辛い・しんどい」ものではなく、「面白い」ものとして捉える
・切磋琢磨できるライバルを作る
・勉強を途中で諦めることは格好悪いことだと思う
・合格すると「自分に自信が持てるようになる」と信じる。
・試験合格は通過点と思うことで、合格は大した壁ではないと思える。
・ある程度の割り切ることで、気持ちが楽になる
・計画通りに進むことは、安心感につながる
・絶対に合格するという信念を持って勉強する
皆様の受験生活を応援し、合格をお祈りしています!
[ 行政書士試験トップページへ ]
予備試験ブログまとめサイト