「出る順行政書士 合格基本書」
ヒトデさんは、大学生の時に法学部で学んだ知識を活かして、ライバルと一緒に行政書士試験を目指して独学で一発合格しました。
『出る順行政書士 合格基本書』は、予備校大手のLECから出ている本です。予備校大手のLECから出ている教材であれば、受験のプロ集団が制作した本なので信頼できると思って選びました。
『出る順行政書士 合格基本書』は、見開きの2ページで一つのテーマが完結しています。1つのテーマが見開きだけで理解できるつくりになっているので、余計な情報は一切なく、簡潔に必要最低限の内容だけ頭にいれることができます。また、何かを調べたい時にそのテーマのページを開ければそこにそのテーマの内容が全て書いているので、辞書的に使うこともできます。
『出る順行政書士 合格基本書』は、他の市販のテキストに比べてページ数が多く、試験に必要な内容はこれ一冊で頭に入れることができます。ページ数は多いのですが、テーマごとに重要度が書いているので、そのテーマが重要なのか否かがすぐに分かるようになっています。テーマごとにメリハリをつけて勉強しやすい構成になっているのは、時間の無い受験生にとってありがたい作りだと思います。
また、分かりづらいところは図や表で説明されていたり、詳しく知りたいところには判例が掲載されているなど、受験生がつまづきやすいところでつまずかないように計算されて編集されているように思います。。
ちょっと残念だと思ったのは、各テーマの末尾に1問でも「確認問題」的なものがあったら良かったな、と思う点です。テキストを読んだ後はもちろん過去問を解くのですが、過去問を解く前にテキストで簡単な問題を解いて、理解度を図ってから過去問に取り組みたかったです。
2021年版出る順行政書士 合格基本書 【別冊六法付き】 (出る順行政書士シリーズ)
「うかる!行政書士」
天草さんは、独学で働きながら、6カ月の勉強で行政書士試験に一発合格しました。
『うかる! 行政書士』シリーズが良かった点をいくつか挙げます。
まずは、各Chapterの初めに「イントロダクション(学習のポイント)」があるところです。これから何を学ぶのかを頭に入れた上でテキストを読むことができるので、スムーズに読み進めることができます。
また、各Chapterに重要度が記されているので、重要度に応じてメリハリをつけて勉強できます。各Chapterの最後には「ファイナルチェック」として理解の定着度を計る問題が掲載されているので、インプットした直後にアウトプットをして知識の定着度を確認することができます。
「国家試験受験のためのよくわかる行政法」
『国家試験受験のためのよくわかる行政法』は、行政書士試験に特化した本ではありませんが、公務員試験や司法試験等、行政法が試験科目にある試験の受験生に分かりやすいと評判の本です。行政法の成り立ちや全体像を知り、そこから知識を深堀していくような内容です。
行政書士試験では、行政法の配点がとても高いです。300点満点中、実に112点が行政法からの出題です。
そんな時に見つけたのが『国家試験受験のためのよくわかる行政法』です。基本的な内容は『うかる! 行政書士』で理解していたのですが、よくわかる行政法を読んで、より理解を深めることができました。なぜ理解を深めることがが出来たかというと、結論だけではなく、そこに至るまでの“考え方のプロセス”が詳しく書いてあるからです。
始めは丁寧に「どうしてそうなるのか?」を考えて勉強していても、時間の無い中で勉強をしていると、勉強が進むにつれて結論だけを抑えていきがちな勉強になってしまっていました。そうなると、他の科目の勉強をして戻ってきた時に、「あれ?これはなんでこうなるのだったっけ?」と思って正確に答えを出すことが出来なくなってしまっていました。
特に行政法は普段の生活とは無縁の法律のためにイメージしにくいところがあるので結論だけを覚えてしまっていたのですが、『国家試験受験のためのよくわかる行政法』を読むことで成り立ちのプロセスを理解できて、より記憶に定着させることができました。『国家試験受験のためのよくわかる行政法』は、行政法が苦手だと感じている方におすすめしたい一冊です。
「合格革命 行政書士 基本テキスト」
私のおすすめの一冊は、『合格革命 行政書士 基本テキスト』です。私が受験生だった時に実際に使っていました。ひとつひとつのことを図や表を用いて丁寧に解説されているので、初学者でも挫折することなく理解しながら読み進めることが出来ると思います。
私が『合格革命 行政書士 基本テキスト』をおすすめする一番のポイントは、シリーズ間で分かりやすくリンクが貼られているので、基本テキストと基本問題集の行き来がしやすくなっているところです。勉強は基本的にはテキスト読んで問題を解くの繰り返しです。テキスト記載の内容が問題ではどのように問われるのかを知ることや、問題を解いた後にテキストの該当箇所に戻って読み込むことは、とても重要です。見たい・知りたい場所にすぐにアクセス出来ると、とても学習効率があがります。
またテキストには、その内容が過去問でいつ出題されたのかが書いています。テキストを読む時に「過去問で問われた内容だから、より注意して読もう」と言ったように、メリハリをつけて読むことができます。過去問で問われた内容を押さえつつテキストを読み進めることが出来るので、過去問を解く時にはスッと内容を思い出すことができて、正解を導きだしやすくなります。
合格革命 行政書士 基本テキスト 2021年度 (合格革命 行政書士シリーズ)
さいごに
行政書士試験関連のテキストは、本当に沢山の種類の本が市販されています。正直なところ、大手の予備校が出版していたり、有名な出版社が出版しているテキストで、多くの受験生が使っているテキストに遜色はないと思います。
しかし、それでは何を基準に選べばいいか迷ってしまいますので、今回は合格者が使っていたテキストで私が良いと思ったもの、私が受験生時代に実際に使っていたものをご紹介しました。
テキストに関するレビューはネットに沢山情報がありますので、それらも参考にしつつ、最後は実際に自分の目で見て「この本なら勉強を続けられそうだ」と自分が思うものを手にするのが一番です。
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