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初日の内容は、こちらから。
2日目:グループ研修Ⅰ(2/1(金)10:00-18:00)
特別研修2日目は、初めてのグループ研修の日でした。
グループ研修では、受講生が15~16名ごとの教室に分かれ、さらにそこから5~6名のグループに別れて、各グループごとに事案に基づいて訴状や答弁書の作成を検討します。
2日目のグループ研修では、事前に予習してきた課題の内容について検討しました。
第1回 訴状の作成「貸金」
第1回の課題は、貸金請求事件の訴状作成でした。
訴訟物 | 要件事実 |
主たる請求:消費貸借契約に基づく貸金返還請求権 | ①金銭の授受 ②返還の合意 ③弁済期の定め(※弁済期の定めがある場合) ④弁済期の到来(※弁済期の定めがある場合) |
附帯請求:履行遅滞に基づく損害賠償請求権 | ①主たる請求の事実 ②履行期の経過 ③損害の発生と、その数額 |
第1回では、訴状を作成するためには、「訴訟物」と、それに対する「要件事実」をまず押さえるという基本を学びました。
第2回 答弁書の作成「貸金」
第2回の課題は、貸金請求事件の答弁書作成でした。
訴訟物 | 要件事実 |
主たる請求:消費貸借契約に基づく貸金返還請求権 | ①金銭の授受 ②返還の合意 ③債務の履行催告(※弁済期の定めがない場合) ④催告から相当期間の経過(※弁済期の定めがない場合) |
主たる請求:保証契約に基づく保証債務履行請求権 | ①主債務の発生原因事実 ②保証合意 ③書面での締結 |
附帯請求:履行遅滞に基づく損害賠償請求権 | ①主たる請求の事実 ②履行期の経過 ③損害の発生と、その数額 |
第3・4回 訴状の作成「売買」
第3・4回の課題は、動産引渡請求事件の訴状作成でした。
訴訟物 | 要件事実 |
主たる請求:売買契約に基づく目的物引渡請求権 | ①財産権移転約束 ②代金支払約束 |
3日目:ゼミナールⅠ(2/2(土)10:00-17:00)
特別研修3日目は、初めてのゼミナールの日でした。
ゼミナールは、グループ研修で分けられたグループのうち、2つのグループが合同で受講します。約30名が一つの教室に集まり、弁護士の先生の講義を受講します。
民事訴訟手続きの流れや要件事実の基礎を学んだり、前日にグループ研修でやった課題の第1回・第2回の内容の復習をしたりしました。
4日目:グループ研修Ⅰ(2/3(日)10:00-18:00)
特別研修4日目は、グループ研修でした。2日目に引き続き、課題の検討をおこないました。今回のテーマは、第9・10回の建物明渡請求訴訟の訴状の作成でした。
訴訟物 | 要件事実 |
主たる請求:賃貸借契約終了に基づく目的物返還請求権としての建物明渡請求権 | ①賃貸借契約の締結 ②①に基づく引渡し ③賃料支払時期の特約の合意の存在 ④③の特約による支払時期の経過 ⑤無催告解除の特約 ⑥被告の背信性の評価根拠事実 ⑦④の支払時期の経過後、賃貸借契約を解除する意思表示 |
主たる請求:所有権に基づく返還請求権としての建物明渡請求権 | ①所有 ②占有 |
附帯請求:賃貸借契約に基づく賃料支払請求権 | ①賃貸借契約締結 ②契約に基づく引渡し ③支払期の約定 ④③の支払期の到来 |
附帯請求:目的物返還債務の履行遅滞に基づく損害賠償請求権 | ①賃貸借契約締結 ②契約に基づく引渡し ③契約の終了原因事実 ④損害の発生とその数額 |
附帯請求:不当利得に基づく利得金返還請求権 | ①賃貸借契約締結 ②契約に基づく引渡し ③契約の終了原因事実 ④損害の発生とその数額 |
附帯請求:不法行為に基づく損害賠償請求権 | ①権利または保護法益の存在 ②侵害行為 ③侵害行為の故意、または過失の評価根拠事実 ④損害の発生とその数額 ⑤侵害行為と損害との間の因果関係 |