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今回の「のり男の合格体験記紹介」は、1回目の宅建士試験で合格したイワシさん(仮名)の合格体験記です。
イワシさん(38歳)は、短大を卒業後、一般企業での事務員を経て結婚し、建築士の旦那さんのサポートをするため宅建士の資格を取ろうと一念発起して宅建士試験合格を目指し、見事1回目で試験に合格されました。
以下、イワシさんのインタビュー記事です。
宅建士試験を目指したきっかけ
宅建士を目指したのは、建築士の夫のサポートをするためです。夫は今は一級建築士として事務所で働いているのですが、いずれは独立して自分の事務所を持つのが夢です。夫が事務所を開いた時に、何かサポートできることがないかと思い、宅建士の資格を取ることにしました。
宅建士試験の勉強をするまでは、法律の勉強はしたことがありませんでした。高校卒業後は短大に入って語学を学び、短大卒業後は航空系の会社で事務員として働いていました。社会人になって5年目に今の夫と結婚し、2人の子供がいます。子育てしながら働いていたのですが、それまで別々に暮らしていた夫の両親と同居することが決まり、引っ越しを機に会社を退職することになりました。
幼い子供を育てながらの勉強は大変でしたが、今の勉強が夫の将来を支えるための手助けになるんだと思うと、自然と頑張ることが出来ました。
合格までの道のり
勉強は予備校に通ってすることにしました。子育てをしながら通うのは大変でしたが、予備校に通う時間は同居している義父母が子供の面倒を見てくれることになったので、途中で挫折することなく予備校に通うことが出来ました。
予備校に通った理由
夫の開業時期は未定でしたが、いつでも動けるように早く宅建士の資格を取りたいと思っていました。夫や義父母には「1回で合格するから予備校に通わせて欲しい」と無理を言って頼みました。
子育てもあるし反対されるかな?と思ったのですが、「全面的にサポートするから気兼ねなく勉強しなさい」といった感じで、すんなり承諾を得ることが出来ました。私が宅建士を目指した一番の理由が、夫をサポートするためであったことが、家族が応援してくれた理由だったと思います。
そう心に決めて、年明けの1月初旬から勉強を始めました。
家にいる時間は家事や子育てがあって、なかなか勉強をする時間をとるのが難しかったです。予備校に行って家を空ける時間があるので、自宅にいる時はなるべく子供と一緒にいたいという気持ちもありました。
そういった理由から、予備校の講義以外の自分でする勉強は、「①朝子供が起きるまで」「②自宅と予備校の移動時間」「③子供が寝てから」の3つの時間にだけやると決めました。
朝5時前に起きて、予備校の講義をスマホで流しながら朝の用事をしました。子供や夫が起きてきてからは、家族との時間を大事にしたかったので、講義を見るのはやめました。夫が会社へ行き、子供が小学校や保育園に行っている間に、スマホで講義を流しながら家事をしていました。
予備校がある日は、予備校の行きかえりの電車の中で、予備校のテキストを読んでいました。帰宅してからは、夫と子供のことやその日一日あったことなどを話しながら、遅い晩ご飯を食べてお風呂に入って眠りにつくといった感じでした。
予備校の無い日は、子供と義父母と一緒に早めの夕食を食べ、子供が寝てから夫が帰宅するまで勉強していました。夫の帰りが大体毎日22時~23時くらいだったので、その間に集中して過去問を解くことが多かったです。
合格年に使用したテキスト、問題集
問題集は、予備校の講義に付属していた基礎問題集と、市販の『出る順宅建士 合格テキスト』を使っていました。過去問題集は、はじめは何がいいか分からなかったので、予備校の多くの受講生が使っている『出る順宅建士 ウォーク問過去問題集』にしました。
『出る順宅建士 合格テキスト』はコンパクトなサイズだったので、持ち運びやすく、電車の中でも広げて勉強しやすかったのが良かったです。あと、解説がとても詳しいので、間違えたところは解説を読み込むことで理解することが出来て、次に解くときには間違える頻度が少なくなりました。
勉強時間・勉強場所
勉強場所は、主に自宅と予備校の通学の電車の中でした。予備校の自習室を利用することはありませんでした。家には幼い子供がいましたが、基本的に子供が寝ている時間か外に出ている時間に勉強をしていたので、自宅での勉強ははかどりました。
勉強時間を記録はしていないので、正確な時間は分かりませんが、だいたい1日5時間くらいはしていたと思います。でもこの中には家事をしながら講義を聴く時間も含んでいるので、椅子に座って集中して勉強する時間は、もっと少なかったです。
試験の直前や当日は、どんな感じ?
受講していた予備校のカリキュラムには直前模試がついていたのですが、模試を予備校で受けることはしませんでした。普段でも予備校の講義に通うことで家族に負担をかけてしまっているので、模試のために週末家を空けることはしたくありませんでした。予備校の模試は問題と解答を貰って、家で時間を計って解きました。あと、市販の『出る順宅建士の直前模試の問題集』を買って、試験直前に解きました。
試験の前日は、なかなか眠ることが出来ませんでした。今までやってきたことが、明日1日で結果が決まるんだと思うと、緊張や不安、期待、と、色々な感情が湧いてきて、興奮状態にありました。どうしても寝付けなかったので、リビングに行ってホットミルクを飲みました。
その時に、夫が傍にきて「イワシちゃんの努力している姿をずっと見てきたよ。イワシちゃんが受からなきゃ誰が受かるんだ?不安になることは何もないと思うよ。明日は思いっきり楽しむ気持ちで試験を受けて来てね。」という言葉をかけてくれました。夫の優しさに自然と涙が出てきました。夫の言葉で不安な気持ちはふっとびました。「明日はおもいっきりやろう!」と決めて、眠りにつくことが出来ました。
試験当日は、昨夜の気持ちを持ち続けたまま受験することが出来ました。集中して受けていたら、あっという間に試験は終わったという感じでした。迷った問題もありましたが、そんな時は予備校の先生の声が天から降ってくるような感覚で先生の説明を思い出すこともありました。家事をしながらでも何度も何度も繰り返して聴いたことが、本番で良いように作用したのだと思います。
合格発表の時は、どんな感じ?
自己採点では合格点に乗っていると思っていたのですが、合格発表が近づくにつれ、「マークミスをしているんじゃないか」とか「名前を書き忘れたんじゃないか」とか、考えても仕方ないことが頭に浮かんでいました。
少し不安な気持ちを抱えていたので、合格発表は、自分の部屋に篭って一人でネットで見ました。いつもと違う私の感じを察してか、子供も私の部屋に入ってくることはありませんでした笑。自分の受験番号を発見してすぐに子供に駆け寄り、「ママ受かったよ!」と子供に言いました。子供は何のことか分かっていないようでしたが、私の嬉しさ溢れる感じを見て「ママよかったね」と言ってくれました。そばにいた義父母からもお祝いの言葉を頂き、今まで頑張ってきて本当に良かったと思いました。
夫に合格したとメッセージを送ると、すぐに「おめでとう!」と一言だけ返ってきました。普段は仕事中にスマホを見ることは出来ないのに、この日はずっと私のことを気にかけて、回りの目を盗みながらスマホをチェックしてくれていたみたいです。
これから宅建士試験の合格を目指す方へ
私が宅建士の勉強を続けられたのは、家族の支えがあったからです。また、宅建士の資格を取ることは自分のためでもありましたが、夫のためでもありました。
私にとっては、「誰かのために、まわりの支えを得ながら勉強すること」は、自分のためだけに勉強するよりも、ずっとずっとモチベーションが上がりました。勉強がしんどくなった時は、「この人のために頑張るんだ、応援してくれている人たちの応援に応えるんだ。」と思って乗り越えることができました。
誰にでも近くに応援してくれている人がいると思います。勉強が辛くなった時は、その人たちの顔を思い浮かべると、気持ちを奮い立たせることが出来るかもしれません。皆様の合格を心よりお祈りしています。
インタビューを終えて
今回は、短大を卒業後、一般企業での事務員を経て結婚し、建築士の旦那さんのサポートをするため宅建士の資格を取ろうと一念発起して宅建士試験合格を目指し、見事1回目で試験に合格されたイワシさんの合格体験記を紹介しました。
のり男の合格体験記シリーズでは、これからも色々な立場で資格試験に合格した方の体験記を紹介していきます。
次回も楽しみにしていて下さいね!
イワシさんが使っていたテキスト↓↓
2021年版 出る順宅建士 合格テキスト 1 権利関係【法改正対応/過去問題集とリンク】 (出る順宅建士シリーズ)
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