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今回の「のり男の合格体験記紹介」は、主婦をしながら夫の不動産屋で働き、5回目の挑戦で宅建士に合格されたアサリさん(仮名)の合格体験記です。
アサリさん(38歳)は、主婦をしながら、夫の不動産屋のお仕事を手伝い、宅建士を目指し、諦めずに勉強を続け、5回目で合格されました。
以下、アサリさんのインタビュー記事です。
宅建士試験を目指したきっかけ
私は、2人の子供(3歳と5歳)の育児をしながら、夫の不動産屋で事務職の仕事を手伝っていました。
夫の不動産屋は昔でいう町の不動産屋で、夫の父から受け継いだものでした。
その夫の不動産屋の専任の宅建士のブリさんが、将来独立したいと夫に相談してきたことから、私が宅建士を目指すきっかけになりました。
すぐに独立ではなく数年後を考えているみたいでした。
夫は営業は出来るのですが、宅建士は持っていませんでした。今さら勉強出来ないので、私に取るように言ってきたのです。
私も、高卒で頭が良い方ではありませんでした。OLを10年ほどして、今の夫と結婚しました。なので、資格の勉強も一度もした事はありませんでした。法律のことも全く分かりません。
不動産屋の事務の仕事の中で法律の用語を少し聞くくらいでした。
こんな私で受かるのだろうか?ものすごい不安になったのを覚えています。
でも、宅建士を取らないと不動産屋を続けれません!グダグダ言っても仕方がないので、私が宅建士に合格する!と決意しました。
合格までの道のり
初めて受けた宅建士の試験は33歳の時でした。夫の不動産屋の事務をしながら独学で勉強していました。夫は事務の仕事が終わったら、「勉強したら良いよ」と言ってくれたので勉強の時間はすごく取れました。また、子供達も事務所で見ながら出来たので良かったです。また、不動産屋の従業員であれば5問免除がされる登録講習を受けて試験に挑みました。でも、自分なりには一生懸命勉強しましたが、不合格となってしまいました。
5問免除の登録講習は3年使えるので、あと2回使えるし、その2回で受かるわ!と簡単に考えていました。その時はもう一度登録講習に行くとは思ってもいなかったのですが(笑)
2年目は、独学では無理だと思い、TACの通信講座で勉強しましたが、不合格でした。
3年目は、同じ教材を使い、勉強しましたが、またまた不合格でした。
3年目に落ちた時には、5問免除も今回で終わってしまうので、もう無理かもしれないと大泣きしたのを覚えています。やはり、子供に手がかかり勉強が出来なかったです。また、時間が経つにつれて覚えたところも忘れていってしまいました。
呆然としていたのを覚えています。
私のその姿を見て、独立しようとしていたブリさんが「あともう少しだけ頑張りましょう!あと3年でアサリさんが受かるなら独立は3年後にするので。応援するので!」と言ってくれたのです。
それを聞いてものすごい涙が溢れてきたのです。
その姿を見て夫もブリさんも泣いていました。
私は、折れかけた心をもう一度立て直し5問免除の登録講習を受けて4回目の試験に挑みました。
結果は1点足らず不合格でした。
この時本当にショックではありましたが、このまま勉強を続ければ来年は絶対受かるだろうと確信していました。
そして、5回目の試験で見事合格出来たのでした。
私も夫もブリさんも泣いて喜びました。本当に2人のおかげで合格出来たようなものです。本当に良かったです。
独学と通信講座を選んだ理由
学校へ行くという選択肢は、ありませんでした。夫の不動産屋の事務の手伝いもあるし、小さい子供が2人もいてるのに、学校へ行くことは出来なかったのです。
事務の仕事を終わらせて通信講座で勉強しましたが、夜は家事や子供の世話でほとんど勉強時間が取れませんでした。
使用したテキスト
1年目は本屋さんで売っていた参考書で勉強しましたが、あまりよく分からなかったので2年目はTACの通信講座のテキストで勉強をしました。3年目以降も同じテキストを何度も何度も読み返して勉強しました。
勉強時間・勉強場所
夫の不動産屋と家で勉強をしました。昼間に2〜3時間、夜間に1〜2時間勉強をしました。その日の事務の仕事が忙しい時は出来ない時もありました。昼忙しい時は、夜に家でやろうと思うのですが、そんな時は家事や育児が忙しく1日全然出来ないこともありました。
大変だったこと
子供達が病気になったり、体調が悪い時は、当たり前ですが、子供達を優先にしていたので、回復するまではなかなか勉強は出来ませんでした。
仕事が忙しくなれば、やっぱり仕事を優先していたので覚えたところもすぐ忘れるというのが続きました。
試験の直前や当日は、どんな感じ?
1〜3回目の試験当日はとても緊張していた記憶があります。4〜5回目は全く緊張はしませんでした。夫とブリさんのおかげだと思います(笑)
合格発表の時は、どんな感じ?
夫とブリさんと私で大喜びしました。本当に嬉しかったです。ちなみにですが、ブリさんは結局いまだに独立はしていません。やっぱり、この不動産屋や夫や私が大好きなので「当分働かせてください」とのことです。夫も私も「もちろん一緒に頑張っていきましょう」と言っています。今思えば、夫とブリさんが私に宅建士を取らすために仕組んだのではないか?と思っています(笑)
これから宅建士試験の合格を目指す方へ
勉強時間が取れない人は、人より勉強時間を取れば良いと思います。私は5年かかりました。1〜2年で勉強して受かる人はもちろん居てますが、時間をかけてゆっくり勉強しても合格すれば良いのですから焦らず頑張って欲しいと思います。
インタビューを終えて
今回は不動産屋の事務の仕事をしながら、育児もして宅建士試験に合格したアサリさんの合格体験記を紹介しました。のり男の合格体験記シリーズでは、これからも色々な立場で資格試験に合格した方の体験記を紹介していきます。楽しみにしていて下さいね!
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