司法書士試験は法律系の国家資格の中でも最難関レベルの資格です。司法書士試験は、合格率が3~4%と低いこと、試験科目が多い(11科目!)、求められる知識が広くて深い、選択式に加えて記述式がある、基準点といういわゆる足切り点が設定されている…etc.などが難しいとされている所以です。
司法書士試験に合格するには、何年もの勉強期間が必要なのは事実だと思います。多くの方は2~3年、またはそれ以上の時間をかけて合格されます。
今回は、そのような勉強期間を経て、難関試験である司法書士試験に合格された方々に、長い受験生活を乗り切るために必要なモチベーションを維持する方法を聞いてみました。参考になるところがあれば取り入れてみてくださいね!
クリオネさん『勉強しない』
私が勉強のやる気を失った時にしていたことは、「勉強しないこと」です。司法書士試験は1年に1回の試験ですが、1年という期間は短いようで長いです。長い受験生活の中でモチベーションが低下することは当然あると思います。やる気がおきないのに無理に勉強をしても効率が悪いし、無理やり勉強することはモチベーションが低下した状態を長続きさせる気がしていました。
やる気が起きない時はスパッと諦めて、勉強をせずにリフレッシュすることにしました。気分転換に外に出たり、友人とご飯を食べたりすることで気晴らしになり、また勉強しようと思えるようになりました。あまり根詰めて勉強すると体にも良くないし、体も脳も適度な休憩を取りながら勉強を続けるのが良いと思います。
・やる気がおきない時は、勉強しない。
サメ肌さん『初心を思い出す・反骨精神』
私は司法書士試験の合格までに10年かかっているので、この間にモチベーションが下がることもありましたし、「勉強はもう嫌だ」と思うことは何度もありました。でも、勉強をやめて司法書士になることを諦めようと思ったことはありませんでした。なぜなら、私は子供の頃からずっと法律家になりたいという夢があったからです。
勉強を続けていくうちに、夢が夢で終わるのではなく、夢が叶うかもしれないとおぼろげながらも思えたところで、その夢は目標となり、頑張れば達成できるかもしれないと思うようになりました。私が司法書士試験の合格を目指したのは子供の頃からの夢を叶えるためですが、誰にでも司法書士試験を目指そうと思ったきっかけがあると思います。
勉強を辞めたくなった時には、そもそも何故司法書士試験の勉強を始めたのか、初心に返って考えるようにしていました。もし本当に司法書士試験に合格したいと思うなら、”モチベーションが下がった”などと言っている場合ではないと、その都度反省し、また頑張ろうと思えていました。
また、10年も勉強をしていると、勉強を始めた当初は応援してくれていた人達も、「まだやっているの?」という感じに変わっていきました苦笑。「絶対に合格して見返してやる!」という反骨精神みないなものも、勉強を諦めずに続けられた理由の一つかもしれません。
家族や友人等、応援してくれている人の期待に応えたいと思うことは勿論良い事だと思いますが、冷たい視線を送ってくる人たちを見返してやるんだという気持ちを原動力にするのも良いと思います。
・初心を忘れずに、合格後の人生を考える。
・周りを見返してやるという反骨精神を原動力にする。
イルカさん『環境に感謝・工夫して勉強時間を確保』
仕事も家庭もある中での勉強だったので、勉強時間を思うように確保できないのが一番の悩みでした。仕事する時間、夫との時間、予備校の講義を受ける時間、そして自分で勉強する時間・・・どれも必要不可欠な時間です。時間がいくらあっても足りませんでした。
でも「世の中には、ここに更に子育てをしたり、介護をしたり…etc.しながら勉強している人もいる。自分は工夫すれば時間を作れるのだから、今の環境に感謝して勉強をしなくちゃ。」と思うことで頑張ることが出来ました。それに自分が望んで始めた勉強なのに、時間が無いと言って勉強をしないのは何か違うなという思いもありました。
合格体験記でも話しましたが、私は1日の中での無駄な時間を省き、毎日規則的に勉強時間を確保していました。勉強時間が確保できると、勉強できないストレスから解放されるので、精神衛生上とても良かったです。勉強時間を思うように確保出来るようになってからは、決めたことを淡々とこなしていく感じになったので、やる気の波がなくなって常に一定のモチベーションを保って勉強できるようになりました。
・今勉強できる環境に感謝する。
・工夫して勉強時間を作って、勉強できないストレスから解放する。
オーロラサーモンさん『応援を力に変える』
やる気がなくなっていた時には、試験勉強を応援してくれている人の顔を思い浮かべることにしていました。受験勉強中は、家族や友人、予備校の仲間や先生等、沢山の身近な方が応援してくれていました。
「不合格の報告をしてがっかりさせたくない。」「応援してくれている方たちの期待に応えたい」
モチベーションが下がっている時には、そういったことを思うことでやる気を取り戻していました。試験に合格して司法書士になることは自分で決めたことで、頑張るのは自分です。でも、私が真剣に勉強をしているのを見て、一緒の気持ちになって心から応援してくれる人達がいます。その人達の思いを背負い、その人達と一体となって勉強しているような感覚を持つことで力が沸いてきました。
後日談ですが、合格した際には、涙を浮かべて自分のことのように喜んでくれる方もいました。合格することが出来て本当に良かったなと思いました。今、頑張って勉強している方にも必ずそばで応援してくれている人がいると思います。そういった方達のためにも、勉強を続けて是非合格して欲しいと思います。
・応援を力に変える。
まとめ
最後に今回ご紹介した合格者が実践していたモチベーションを維持する方法をまとめておきます。
・やる気がおきない時は、勉強しない。
・初心を忘れずに、合格後の人生を考える。
・周りを見返してやるという反骨精神を原動力にする。
・今勉強できる環境に感謝する。
・工夫して勉強時間を作って、勉強できないストレスから解放する。
・応援を力に変える。
皆様の受験生活を応援し、合格をお祈りしています!