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今回の「のり男の合格体験記紹介」は、大学生で宅建士試験に一発合格したカジメさん(仮名)の合格体験記です。
カジメさん(21歳)は、大学3年生の時に宅建士試験に独学で一発合格されました。
以下、カジメさんのインタビュー記事です。
宅建士試験を目指したきっかけ
私が宅建士試験の合格を目指した理由は2つあります。
私は経営学部に通っているのですが、一般教養科目で受けた民法の講義が面白かったので、もっと体系立てて民法を学んでみたいと思いました。何か目標を立てて勉強をした方がモチベーションがあがると思ったので、民法が試験科目にある宅建士試験の合格を目指して勉強することにしました。
宅建士の資格を取得するまでは、履歴書の資格の欄には、普通自動車の運転免許と、漢字検定2級しか書くものがありませんでした。不動産系の企業への就職を希望していた訳ではないのですが、宅建士の資格を取得することは、業種を問わずに多くの企業で評価されることなのではないかと思い、宅建士の資格を取ることにしました。
合格までの道のり
私が宅建士試験の勉強を始めたのは、大学3年生の授業が始まった頃(4月初旬)からです。宅建士の試験は10月に実施されるので、勉強を始めてから試験日まで約6カ月の勉強で一発合格することが出来ました。
独学を選んだ理由
勉強は、市販のテキストと問題集を買って、独学でしていました。9月にはLECの模試を数回受けました。
あとは、ネットで合格者の合格体験記を読んでみたところ、独学で合格されている方が結構いたので、自分も独学で頑張れば合格できるのではないかと思いました。
使用したテキスト
私が使用したテキストは、宅建学院から出版されている「らくらく宅建塾」シリーズです。
独学するのに適したテキストは何かをネットで調べていたところ、「らくらく宅建塾」を使用して合格したという人が沢山いたので、このテキストを使うことにしました。
法律というと難しいというイメージがありますが、らくらく宅建塾は難しい法律の内容を簡単な言葉に置き換えて説明してくれているので、テキストを読んで理解することは全く苦ではありませんでした。
「らくらく宅建塾」の内容はとても面白かったので、小説を読むような感じで「早く次が読みたい!」という気持ちで、どんどん読み進めることが出来ました。
テキストの初回の通読は、1日数時間読んで、2週間くらいで終わったと記憶しています。ただ、1回読んだだけでは頭に残っている知識はごくわずかなものです。1回目の通読は、「知識を頭に残す」のではなく、「全体像を把握する」という要素が強いです。
私は他の勉強でも、テキストを何度も繰り返し通読して、回を重ねるごとに徐々に理解していくという勉強スタイルをとっているので、宅建士の勉強でもそのようにテキストを読みながら勉強を進めていました。
使用した問題集
問題集は「過去問宅建塾」を使用しました。過去問宅建塾は、らくらく宅建塾シリーズの過去問集です。テキストと同じく、解説がとても分かりやすかったです。あと、問題の収録数が多くもなく少なくもなく、短期間で解くのに丁度良い量でした。
ある程度のインプットがないと問題を解いても解ける訳がないと思っていたので、テキストの通読を3回終えたあたりから過去問宅建塾を解きました。(テキストを読むのと並行して過去問を解く方も沢山いると思うので、過去問を解くタイミングは人それぞれだと思います。)
過去問を解く時に必ずしていたことは、正解した問題も間違った問題も、問題を解いた後に必ずその問題の内容が記載されたテキストのページを確認するということです。
宅建士の試験は過去に出題された内容が繰り返し出題されることがありますが、過去問の問題がそのままの形で出題されることは少なく、問われる内容は同じでも角度を変えて出題されます。
過去問の答えをA=Bという感じで解くのではなく、A=Cだから、答えは=Bというように、問題を解く時は、必ず答えを導き出すための理由を考えながら解くようにしていました。過去問を解いた後にテキストで内容を確認するのは、自分が考えた理由がテキストのどの部分でどのように説明されているかを確認するためです。
過去問を解きながらテキストを確認することで、テキストの理解がより深まり、試験日までにはテキストの内容を丸ごと覚えることが出来ました。
2021年版 宅建士問題集 過去問宅建塾〔1〕 権利関係 (らくらく宅建塾シリーズ)
勉強時間・勉強場所
大学の講義と講義の間の空き時間や、一日の講義が終わった後に学食で晩ご飯を食べてから図書館に行って勉強していました。図書館は、平日は夜の9時まで空いていたので、予定が無い時は夜の9時まで図書館にいました。
バイトがあったり、友達との飲み会があったり、と、予定がある時は勉強しない日もありました。マイペースに楽しみながら勉強することが、勉強を続ける一番のコツだと思っているので、勉強をしない日があっても「明日頑張ればいいや」という感じで、勉強をしない日があってもあまり気にしないようにしていました。自分を追いつめて毎日欠かさず勉強するのが良いという人もいるので、勉強を続けるモチベーションを維持するには、自分に合ったスタンスを見つけることが大事なのかもしれません。
大変だったこと
就職活動でアピールできる資格を取りたいというのもありましたが、宅建士の勉強を始めた一番のきっかけは「法律の勉強が楽しかったからもっと勉強したい」というところにあったので、終始「勉強って面白い!」という感じでした。
もちろん、テキストの内容を理解出来なかったり、過去問の問題を間違えたりした時は、瞬間的に落ち込みますし、モチベーションも下がります。でも、そういった時でも、勉強を続けていれば必ず理解できるようになるし、問題を解けるようになるということを経験的に分かっていたので、長く落ち込むことはありませんでした。
試験の直前や当日は、どんな感じ?
ずっと独学で一人で勉強をしていたので、試験に通用するだけの知識が身についているのか、また決められた時間内に問題が解けるのか確認する意味で、試験の直前にLECの模試を受けました。
大学では毎期末に試験があるので、試験を受けること自体は特別なことではなかったのですが、大学以外の場所で試験を受けるのはとても新鮮で、様々な年齢や職業の人たちと一緒に受ける模試は特別な体験でした。模試は数回受けたのですが、全て合格推定点に達していたので、自分の勉強してきたことに間違いはなかったんだという自信がつきました。
今まで着実に勉強を重ねて力がついているという自負があったので、試験中もさほど緊張せずに、いつも通り図書館で落ち着いて問題を解いている感じで試験を受けることができました。
合格発表の時は、どんな感じ?
試験が終わった後に自己採点をして合格を確信していたのですが、合格が分かった時は、とても嬉しかったです。今まで努力してきたことが、合格という形で身を結んだことは、自信にもなりました。家族や周りの友達が自分のように喜んでくれたことも嬉しかったです。
これから宅建士試験の合格を目指す方へ
宅建士の資格取得を目指すのには、人それぞれ様々な理由があると思います。でもどのような理由であれ、勉強は楽しんでするものだと思います。知識を習得するのは本来楽しいことであるはずなのに、“試験に合格する”ということが一番の目標になってしまうと、「不合格になったらどうしよう」という不安から、勉強が楽しくなくなります。楽しんで勉強を続けていると、結果は必ずついてきます。頑張って下さい!
インタビューを終えて
今回は、独学で楽しみながら勉強を続けて宅建士試験に一発合格した大学生のカジメさんの合格体験記を紹介しました。のり男の合格体験記シリーズでは、これからも色々な立場で資格試験に合格した方の体験記を紹介していきます。次回も楽しみにしていて下さいね!
カジメさんが使っていたテキストと問題集↓↓
2021年版 宅建士問題集 過去問宅建塾〔1〕 権利関係 (らくらく宅建塾シリーズ)
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