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「のり男の合格体験記紹介」シリーズでは、毎回１人の資格試験合格者の合格までの道のりを紹介しています。今回は、行政書士試験に独学で一発合格した天草(テングサ)さん（仮名）です。
以下、天草さんのインタビュー記事です。
行政書士試験を目指したきっかけ
私は大学を卒業して５年程アパレルの会社で働いていました。
このままではいけないと思い、自分の力で稼げる方法を模索し始めました。
行政書士は国家資格であり，独立開業すれば定年がないため一生働くことが出来ます。取扱業務の幅もとても広く、やり方次第でいくらだって稼げると思いました。
行政書士に興味を持ったきっかけは、先に述べたように“自分のため”です。ですが、行政書士の業務を知っていく中で、行政書士は市民に一番身近な法律家であり、複雑化する現代社会において、行政書士の業務の多様性を活かすことが出来れば、社会に大いに貢献できるのではないかと思い、行政書士の資格にとても興味を持つようになりました。
合格までの道のり
私が行政書士試験の勉強を始めたのは平成２９年の４月の初めです。行政書士試験の試験日は１１月なので、試験日までの約６カ月間の勉強で一発合格を目指すことにしました。
独学での勉強：使用したテキスト
本屋さんで市販のテキストを見たり、過去問をパラパラと見たりして、行政書士試験の内容を把握しました。
テキストに書いている内容がそのまま過去問に出ていたり、過去問で何度も同じ内容が問われていたりしていたので、これまで法律系の勉強をしたことは無かったのですが、無謀にも「予備校等に通わなくても、本気で独学で勉強したら合格できるのではないか？」と思いました。
私が使用したテキストは、「うかる! 行政書士 総合テキスト」と「国家試験受験のためのよくわかる行政法
」です。
「うかる! 行政書士」シリーズが良かった点をいくつか挙げます。
- 各Chapterの初めに「イントロダクション（学習のポイント）」があるので、これから何を学ぶのかを頭に入れた上でテキストを読むことができる。
- 各Chapterに重要度が記されているので、重要度に応じてメリハリをつけて勉強できる。
- 各Chapterの最後には「ファイナルチェック」として理解の定着度を計る問題が掲載されているので、インプットした直後にアウトプットをして知識の定着度を確認できる。
メインにしていたテキストは「うかる! 行政書士」シリーズですが、出題率の高い行政法の勉強を深くしたいと思ったので、サブのテキストとして「よくわかる行政法
」を読みました。
「よくわかる行政法」は、行政書士試験に特化した本ではありませんが、公務員試験や司法試験等、行政法が試験科目にある試験の受験生に分かりやすいと評判の本です。行政法の成り立ちや全体像を知り、そこから知識を深堀していくような内容です。
独学での勉強：使用した過去問題集
テキストとリンクした内容で過去問とオリジナル問題が収録されているので、「うかる!行政書士」シリーズを用いることで効率よく勉強が出来ました。
過去問は、テキストを読んだ後にすぐに解きました。テキストを一回読んだだけでは、内容は理解していないので、過去問を解いても当然のように分かりません。しかし、過去問に触れることで、テキストの内容がどのように過去問で問われるのかを知ることが出来ました。
次第にテキストを読む時に、「これはこんな風に問われるのではないか？」という“勘みたいなもの“がついてきました。そうなることで、テキストを読むスピードも上がり、過去問の正答率を上げることが出来ました。
独学での勉強：勉強時間
私は勉強を始めてから試験を受けるまで、これまでと同じようにアパレルの会社で働いていました。仕事のある日はまとまった時間がとれないので、朝早く起きてテキストを読んだり、通勤時間に過去問を解いたりするなど、スキマ時間を活用して勉強をしました。
休日は、１日１０時間勉強していました。家ではダラけてしまって勉強できないと思ったので、近くの図書館へ行き、朝から晩まで図書館にこもって勉強しました。図書館には、大学受験生や、他の資格試験の合格に向けて勉強している人が沢山いたので、そういった人たちの存在がとても刺激になりました。
勉強していて辛かったことは？
勉強をしたいという気持ちはあるのに、物理的に勉強時間が取れないことがストレスでした。
でも勉強を始めて３カ月ほど経ったころから自分が勉強できるペースをつかめたこともあり、「今の環境で、出来ることだけをしっかりやろう」と割り切ることが出来てからは、そういったストレスは無くなりました。
また、法律の勉強をするのは初めてだったので、勉強しても分からないことが沢山ありました。「どうしてこんなに勉強しているのに理解できないのだろう」と自己嫌悪に陥ることも結構ありました。でも「絶対に行政書士試験に合格するんだ」という気持ちで勉強していたので、「勉強を続けていたら、いつか分かるようになる」という気持ちで勉強を続けることが出来ました。
試験の直前や当日は、どんな感じ？
勉強を始めた当初は「試験までに完璧にするぞ！」と思っていたのですが、行政書士試験の試験範囲はとても広くて、内容もとても難しかったので、試験の直前になっても完璧といえる状態では全くなかったです。
「６カ月、死ぬ気で勉強したのだから、絶対に受かりたい」という気持ちを持っていたので、“不安”と“受かりたい”という気持ちのハザマで揺れ動く精神状態は、とてもしんどかったです。
しかし、試験が始まると眠気はふっとび、集中して問題を解くことが出来ました。恐らくですが、この６カ月の間に勉強する時は邪念を捨てて集中して勉強する習慣が出来ていたので、試験時間も「勉強する時は集中！」というように脳が働いていたのだと思います。
試験が終わった直後には、「やりきった！」という思いで晴れ晴れした気持ちだったことを覚えています。
合格発表の時は、どんな感じ？
合格発表の日は、朝からソワソワしていて、仕事をしていても、どこか上の空でした。合格発表はネットで確認出来るので、発表時間が少し過ぎた頃にトイレに行って確認しました。自分の受験番号を見つけた時には、「よし！」と声に出して自然とガッツポーズをしていました。
これから行政書士試験の合格を目指す方へ
私は行政書士試験の勉強を始めるまでは、法律に関しては全くの素人でした。働きながらの勉強だったので、まとまった時間をとって勉強することも出来ませんでした。でも「絶対に一発で合格するんだ」という気持ちで、毎日欠かさず勉強を続けることで、合格することが出来ました。
月並みですが、行政書士試験は勉強を続けたら必ず合格できる試験です。勉強がうまくいかずに挫折しそうな時もあるかもしれませんが、強い気持ちを持ち続ければ、必ず夢は叶います。行政書士試験の合格を目指して頑張る全ての受験生のご多幸をお祈りしています。
インタビューを終えて
今回は、「独学」で「働きながら」「６カ月の勉強で一発合格した」天草さんの合格体験記を紹介しました。のり男の合格体験記シリーズでは、これからも色々な立場で資格試験に合格した方の体験記を紹介していきます。楽しみにしていて下さいね！
天草さんが使っていたテキスト↓↓
うかる! 行政書士 総合テキスト 2021年度版
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