答練とは?
「答練」は、答案練習会の略称です。各予備校が作成した本試験を模した問題を、受験生が解くことによって、本試験のシミュレーションをしたり、現時点の実力を把握したりすることができます。
答練は、科目別に実施されたり、択一式や記述式のみの問題で実施されたり、本試験さながらに一日で全科目実施されるものなど、予備校や開講時期によって様々な形態で実施されます。
答練を受けるメリット
本試験と同じ状態・気持ちをつくれる
本試験を受ける時には、合格レベルの知識を身に付けていることは当然のこととして、合格するには他の要素も大切になってきます。
本試験の時に持っていくモノは何か、マークシートにマークする筆記具は何を使うか、記述式の問題文にマーカーするか否か、机上に置いておく飲み物は何にするか、etc…。
普段からこういったことに気を付けていると、本番でも同じ状態・気持ちで受験することが出来ます。答練の際には色々と試行錯誤しながら、自分にとってベストな状態で臨める態勢を作ることが大切です。
また、答練を受ける際には、自分ではどうしようもない外部環境に対応しながら受けなければならい場合もあります。
会場の空調の設定が高すぎる/低すぎる、エアコンの風が直接当たる席に座ってしまった、たまたま隣に座った人がブツブツ独り言を言う、etc…。
問題に集中したいのに、こういった外的要因で集中して問題を解けないかもしれません。でも、もしこういったことに出くわしてしまったら、それはむしろ喜ぶべきことだと思って下さい。
答練は、あくまで本試験に合格するための練習です。練習の時に、マイナスな状態を経験して、それに対応しておけば、本試験でもしそういったことになっても、落ち着いて対処することができます。
本試験で外的要因に左右されることなく実力を発揮するためにも、場馴れしておくことは、とても大切です。
時間配分のシミュレーションができる
本試験では、決められた時間内に全ての問題を解ききらなくてはいけません。そのためには、どの問題にどれだけの時間をかけるのか、また、「この問題だったらこれくらいの時間で解ける」といった感覚を掴むことが必要になります。
また、答練では、きっちりと時間管理がされているので、個人的な理由で答練を受ける時間を延ばしたり縮めたりすることはできません。あと5分しかないけど全部の問題を解ききれない時はどう対処するのか。
また、時間が余った時はどのように過ごすのか(マークシートに間違えてマークしていないかのチェックをする、曖昧なままとりあえずマークした問題を見直す、など)をあらかじめ決めておくと良いと思います。
答練の復習の仕方
答練の復習について、恐らく多くの予備校の講師から「答練の復習はほどほどで良い」と言われていると思います。
答練の問題には「未出の論点」と言われる問題や選択肢が含まれています。”復習はほどほどに”と言われる所以は、この未出の論点を追っかけすぎるあまり基本事項が疎かになったり、答練の復習に時間を当てすぎることで普段の勉強が出来なくなったりすると困るからです。
私がおススメする復習の方法は、以下のような方法です。
- 答練中に、”テキストの内容や過去問知識で解ける肢なのか否か”をチェックする。
- テキストの内容や過去問知識で解けるはずなのに間違えた肢だけを見直す。
こうしておくと、過去問やテキストに載っていたか否かを自分の記憶から引っ張り出して判断するので、ちゃんと知識が身についているかを確認することができます。また、過去問知識で解けた肢は答練の復習の際には見ないことで、復習の時間が短縮できます。
全く見たことのない肢は、「惑わすために出題された答練特有の肢」だと割り切って、復習しなくて良いと思います。
今回は、答練を受講するにあたって気を付けるべきことをご紹介しました。本試験まで全力で駆け抜けてくださいね!私も全力で応援しています!