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司法書士試験の本試験での問題を解く順番

司法書士試験 問題を解く順番
こんぶ先生
こんぶ先生
今回は、司法書士試験の本試験での問題を解く順番について、平成30年度合格者のオーロラサーモンさんに聞いてみましたのでご紹介します。

司法書士試験には、午前の部(2時間)と午後の部(3時間)の試験があります。試験科目は午前の部は択一式の憲法・民法・刑法・商法(会社法)の4科目、午後の部は択一式の民事訴訟法・民事保全法・民事執行法・司法書士法・供託法・不動産登記法・商業登記法の7科目と、記述式の不動産登記法・商業登記法です。

出題順は、先に挙げた順番の通りです。問題は1冊の問題冊子に全て掲載されていますので、どの科目から解いても構いません。例えば、午前の部では、出題順に憲法から解いてもいいですし、自分が得意な科目(例えば刑法)から解いてもいいです。

試験本番は、とても緊張した状態にありますので、まずは「今日はいける!」と思えるリズムを作ることが大切になってきます。始めにリズムよく問題が解けると、次第に緊張もほぐれて調子が出てきます。自分がリズムに乗れる順番で問題を解くことは、普段通りの実力を発揮するのにとても重要になってきます。

今回は、オーロラサーモンさんが実際にやっていた問題を解く順番を紹介します。もし共感できるところがあれば、是非参考にしてみてくださいね!

オーロラサーモンさん
オーロラサーモンさん
平成30年度合格者のオーロラサーモンです。宜しくお願い致します。

午前の部は①親族・相続法から解く

オーロラサーモンさん
オーロラサーモンさん
午前の部は、民法の親族・相続法から解いていました。

午前の部は、「①民法親族・相続法→②刑法→③商法(会社法)→④民法総則・物権・債権→⑤憲法」の順番で解いていました。

親族・相続法を始めに解いていた理由は、2点あります。1点目は、午前科目の中で、自分が一番得意な分野だと思っていたからです。試験開始直後は、極度の緊張状態にあります。まだ頭が回っていない中で、不得意だと思っている分野の問題を解いても正常な判断が出来ないと思っていたので、自分が得意なものから解いて調子を整えるようにしていました。

2点目は、親族・相続法は、考えて答えを出すというよりは、覚えたことをそのまま当てはめて答えを出す要素の方が大きい分野だと思っていたので、正常な思考がまだ出来ない試験開始直後でも、比較的正解を導きやすいと思っていたからです。問題の肢を見て、脳内にある知識をそのまま当てはめて解いていく感覚だったので、うんうん唸って始めに余分な時間を使わないためにも、親族・相続法から解いていました。

ポイント

・まずは得意な分野から解いて、解くリズムを作る。

・思考して解く分野ではなく、知識の当てはめで解ける分野から解く。

②刑法→③商法(会社法)→④民法総則・物権・債権→⑤憲法

オーロラサーモンさん
オーロラサーモンさん
①親族・相続法を解き終えたら、次は②刑法を解いていました。

①親族・相続法を解き終えたら、次に②刑法を解いていました。問題冊子の出題掲載順も、親族・相続法の次は刑法です。刑法は、親族・相続法よりは考えて答えを出さないといけませんが、憲法やその他の科目に比べて、(あくまで主観ですが、)親族・相続法の次に覚えたことを当てはめて答えを出していける科目だと思っています。親族・相続法を解くリズムそのままで解ける感覚があったので、次に刑法を解いていました。あと、刑法も不得意には思っていなかったので、始めの方にと解いても調子を崩すことなく解けると思ったというのも理由の一つです。

②刑法を解き終えたら、次に③商法(会社法)を解いていました。問題冊子の出題掲載順も、刑法の次は商法(会社法)です。商法(会社法)は、親族・相続法、刑法に比べて自分の中では得意な科目ではありませんでした。しかし、ここでも憲法等に比べたら、思考せずに解ける科目だと思っていたのと、出題掲載順通りに解くことを優先して商法(会社法)を解くようにしていました。

平成28年度の商法(会社法)がめちゃくちゃ難しかったので、それ以来、「商法(会社法)が難しくて調子を崩したらどうしよう」と少し思っていました。しかし、親族・相続法、刑法を解いて、だいぶ緊張もほぐれているだろうし、多少難しくても正常な思考回路で判断できるだろうという予測で商法(会社法)を解くようにしました。

③商法(会社法)の第35問を解き終えたら、ページを巻き戻しして第4問の④民法総則のページに戻ります。ページをめくる時に、一息いれるようにしていました。全35問を一気に解くのはかなりの集中力が必要になります。ここまでで16問解いていますので、ページをめくることで、ここで一旦強制的に休憩をいれて、頭をリフレッシュさせることを心掛けていました。

④民法総則・物権・債権は、事例問題等、図を書いたり表を書いたりして思考して解く問題が多く出題されます。これまでに解いてきた分野とは違った頭に切り替えて問題を解くことを意識していました。この3つの中では、民法総則→物権→債権の順番で解いていたのですが、これは自分が得意だと思っていた順番であったことと、出題掲載順がこの通りだったことが理由です。

④民法総則・物権・債権を解き終えたら、最後に⑤憲法を解いていました。憲法は、文章題など、時間をかければ解ける問題があります。逆に言うと、時間をかけないと解けない問題もあります。始めに憲法を解いてしまうと、そこで時間をかけすぎる危険性があると思っていたので、最後に残った時間でゆっくりと落ち着いて考えて解くようにしていました。

ポイント

・知識の当てはめで解く問題から、徐々に思考して解く問題へ移る。

・途中で休憩を入れる。

・憲法は残りの時間で時間をかけて解く。

午後の部は、①択一式→②商登法→③不登法

オーロラサーモンさん
オーロラサーモンさん
午後の部は択一式を全て解き終えてから、記述式の商登法→不登法の順番で解いていました。

午後の部の3時間の科目間の時間配分の目安は、択一式60分、記述式の商登法60分、記述式の不登法60分としていました。午後の部は、与えられた時間に対して問題量が多いため、とにかく時間がタイトです。それぞれの科目にあてる時間を意識して解くようにしていました。

択一式をまず解くのは、択一式で上乗せ点を稼ぐためには、時間に余裕がまだあるうちに焦らずに解く必要があると思っていたからです。もし、択一式を記述式の後にといてしまうと、記述式に時間をかけすぎて択一式を焦って解いて、ケアレスミスをしてしまっては勿体ないと思っていました。あと、模試で記述式から解いたこともあったのですが、周りの受験生もまずは択一式から解く人が多いので、静寂の中で、一人ページをバサバサめくって記述式を解くのは抵抗があったことも、択一式から解いていた理由の一つです。

周りの受験仲間に聞くと、記述式は不登法→商登法で解く人が多いようですが、私は商登法から解いていました。理由は2点あって、商登法の方が、不登法よりも得意に思っていたのが1点目です。

2点目は、部分点が不登法より商登法の方がとりやすいと思っていたからです。商登法は不登法と違って、事例を全て把握した後に検討せずとも、初めから順番に読んでいって分かったものから次々に解答できます。不登法は、一つの論点を判断ミスしただけで、枠ズレ(※)などを起こして大減点に繋がる恐ろしい問題です。もし、不登法に時間をかけて解いても大減点に繋がる危険性があるのなら、確実に部分点を稼げる商登法を先に解いてしまった方が、気持ち的に楽に思うことができました。

(※「枠ズレ」とは、例えば①②③④の順番で登記申請の内容を解答しないといけないところを、②番の申請内容を飛ばして①③④と解答してしまうことです。この場合、①は採点されますが、②の解答欄に③を、③の解答欄に④を、④の解答欄は白紙のため、③④の解答内容自体が合っていても、指示された解答欄には違う内容を書いていることになります。このため、最悪の場合、点数が全くつかないことになります。記述式の配点も採点基準も法務省から公表されていないため、真相は分かりませんが…。)

ポイント

・択一式→記述式の順番で解く

・記述式は、不登法・商登法のうち、得意な方から解く。

午後の部の択一式は出題掲載順に解く

オーロラサーモンさん
オーロラサーモンさん
午後の部の択一式は、出題掲載順に民事訴訟法から順番に解いていました。

午後の部は、前半にマイナー科目(※)、後半に不登法・商登法の主要科目(※)の順で問題が掲載されています。午後の部を出題掲載順に解いていたのは、午前の部と同じ考えで、マイナー科目は反射的に解くものが多いからです。知らない内容は考えても正解を出せないものが多いので、分からないものは諦めてサッサと次に進みます。こうすることで、問題を解くリズムを始めに作るようにしていました。

マイナー科目を解き終えると、そのまま掲載順に不動産登記法、商業登記法の順番で解いていました。掲載順だったことと、商業登記法よりも不動産登記法の方が得意だったこととから、この順番で解いていました。

※一般的には、民法・商法(会社法)・不動産登記法・商業登記法を「主要4科目」と呼びます。それ以外の民事訴訟法・民事保全法・民事執行法・司法書士法・供託法・憲法・刑法の7科目を「マイナー科目」と呼びます。(民事訴訟法・民事保全法・民事執行法をまとめて「民訴系科目」と呼び、主要科目に加えて「主要5科目」と呼ぶこともあります。明確な定義はありません。)

ポイント

・午後の部は出題掲載順に解く。

・マイナー科目は反射的に解ける問題が多いので、そこで解くリズムを作る。

さいごに

こんぶ先生
こんぶ先生
オーロラサーモンさん、ありがとうございました。

オーロラサーモンさんのお話しを聞いていると、問題を解くリズムをいかにしてうまく作るかを考えて、問題を解く順番を決めているようでした。また、自分が得意に思う科目を先に解くことで、調子を出していくようにしたようですね。

今回ご紹介したオーロラサーモンさんの問題を解く順番は、ほんの一例です。共感できるところは参考にしつつ、模試などで色々と問題を解く順番を試してみて、ご自身に合った順番を決めてくださいね!

こんぶ先生
こんぶ先生
このサイトを訪れて下さった方が一人でも多く合格されますよう、皆様のご健闘と合格をお祈りしています。
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